キャンペーンプラン


最新更新日:2003年7月30日(金)

ここでは、GURPS シガンにおけるキャンペーンプランの例を紹介していきます。


キャンペーンプランその1

キャンペーンプランその2


キャンペーンプランその1

キャンペーン名:「マリアのアトリエ」

このキャンペーンでは、PCは全員が、持てる財産を全て出し合って1つの店を買い、
事業を起こそうとしているベンチャー企業の構成員です。PCは、「製品」を確保し、客
を集めて「製品」を販売して資金を貯めなければなりません。といっても、最初は資金
がないので、共有地に生えている薬草や野草を採ったり、依頼に応じて雑用をこなす
程度のことしかできないでしょう。薬草や野草をゲームに登場させる場合、GMはどこ
にどんな植物が生えているかをあらかじめ決めておかなければなりません。(現実世
界の植生を写すべきです。数百、数千種類もある植物に名前、分類、効用とデータを
決めていくのはほぼ不可能です。GMには良い勉強になるでしょう。)また、ある程度
資金が貯まると、機材を用いた化学物質の合成など、より見返りの大きい「製品」を
扱うこともできます。この場合、GMは厳密にPCが現在持っているものと入手できる
ものを管理しなければなりません。ひょんなことからPCが巨額の富を簡単に手に入
れる可能性があるからです。

例:硫酸は用途が広く、合成には普通大きなエネルギーが必要なためにかなりの高
値で取引されます。しかし、一酸化窒素と鉛製の「容器」(場合によっては「容器」と呼
べる大きさではないかもしれません。)があれば、以下の非常に簡単に起こる化学反
応の組み合わせで、硫黄を原料として硫酸を大量に合成することができます。

2NO+O→2NO

S+0→SO

SO+NO→SO+NO

SO+HO→HSO

この方法は「鉛室法」と呼ばれ、現実的には(PCがもてる程度の設備では)重量パ
ーセントで60%程度の硫酸を作ることしかできませんが、石膏や化学肥料の原料
としたり、硫酸の精製工場(希硫酸に《蒸留》を使って濃硫酸を製造します。)に原料
として出荷するには(少なくともTL5(6)の基準では)十分な品質の硫酸ができます。

事業が一通り成功したら、PCたちはどうするのでしょうか?それはPCたちに委ねら
れます。キャンペーンを終わらせてもいいですし、さらに富をかき集めていくという展
開や店を他人に任せて(遺跡発掘者の)資格をとり、冒険の旅に出るという展開も
ありえます。

注意:このキャンペーンでは、PCは知力を重視する上、(特に初めのうちは)ろくな
装備を持たないので、PCが遭遇する動物や盗賊などの敵をかなり弱めにしておか
ないと、PCは簡単に全滅してしまいます。


キャンペーンプランその2

キャンペーン名:「冒険探索者」

ファンタジー世界の王道とも言うべき、冒険者(「流れ者」と呼ばれています。)の冒険
を扱うキャンペーンです。PCたちは隊商の護衛をしたり、遺跡(ダンジョン)の探索を
したり、街での揉め事を解決したりします。ただし、PCたちが遺跡を探索する場合は
遺跡発掘者として「発掘」を行うという形になります。そのため、PCのうち最低でも一
人は遺跡発掘者としての(国際)資格をもっている必要があります。もしそれがないと
PCたちは盗掘者とみなされ、見つかり次第逮捕されます。(実刑判決は確実です。)
また、遺跡を探索したら、必ず調査報告をその遺跡を領域内に含む全ての国に対し
て提出しなければなりません。その際、遺跡で見つけた「お宝」は全て歴史の証拠と
なるように提出しますが、望めば必ず(全く同じ性能を持つ)複製品を渡してくれます。
(《複製》の応用で複製を作るので、シガン世界の技術とは関係なく複製は作れます。
また、「お宝」を望まなければ、その分報酬に上乗せされます。)ここで、国が遺跡探
索者に支払う報酬は、普通に探索するのに必要な時間1日につき$6〜$10、「お
宝」の価値は1回の探索で1人あたり$50〜$80(ただし、プロテウス・ウィルスなど
のCPとしての価値があるものを除きます。)が目安となります。


戻る