システム名: GURPS シガン(第3版)
シナリオ名:「温故知新」(その3)
(注:各人の発言は、用語の擦りあわせ等で若干の変更をかけてある場合が
あります。)
ELIZA
どれくらい眠っていたのだろうか…
目が覚めたときには懐中時計が止まっていた。
機械時計は毎朝発条を巻かないと止まってしまうのが痛い。
普段なら他の時計や外の様子で時間を合わせることができるのだが、ここは夜のない《持続陽光》に照らされ続けている地の底だ。
ふと気がつくと、ティナがいない。
見回すと、ティナの当世具足と荷物がきれいに纏めて置いてある。
自分の荷物からは魔法の水筒が消えているが、それ以外に荒らされた形跡は全くない。
…神殿の奥の方から、ティナの声と水の音がしたのは気のせいか?
MIKE
おそらく水浴びでもしているのだろう…そっとしておこう。
…それより今日の調査について考えよう。
地図を広げて、昨日の調査を思い直してみる。
隧道から神殿にかけてまだ調査ができていない部分がある。
今日は漆黒の壁の部屋から調べることにしよう。
…そういえばこの辺は地上ではどの辺りに位置するのだろうか、
町では瓦斯田が発見されたとか池の水が突然改質したという話があったが…
あの部屋には色々あった。
石灰岩の石材
この建物はあれから作ったかもしれない。
山積みになっている容器
メイソの紋章があったそうだが他のもあるかも知れない、
私はあまり紋章には詳しくないのだがティナはいろいろ知っていそうだ。
この神殿の「写実的な浮き彫り」の意味も後で尋ねてみるか。
自動人形と思われる骸骨
そういえば骸骨は道を戻っていったが、またあの部屋で待機してるのだろうか。
案内人?…もしかしたら入り口で見た「何者か」にも会っているかもしれない。
もう一度話をしてみる必要があるだろう。
荷物、特に食料と燃料の確認もしておくか。
ベーコンとクラッカーの減りが思ったより早いが、
腹が減るものは減るので、こればっかりは仕方が無い。
無くなったら最低限の携帯食で我慢するしかない、一週間分は持ってきてあるが…。
暖の問題はこの場所では心配ないかも知れないが、
私が持ってきた燃料の残りは2日分、戻る時用に取っておくしかあるまい。
懐炉に火を入れるのには手間が掛かるので、本当はつけっぱなしにしておきたいところだが…。
ELIZA
しばらくすると、ティナが神殿の奥から出てきた。
「ああ、さっぱりした。
…あ、おはようございます。
ごめんなさい、少し《水作成》の水筒を借りました。
…ところで、一昨日からお風呂に入ってないでしょ。
奥で行水ができるようになっていますから、今すぐちゃんと体を洗ってください!
石鹸くらいは自分で持っていますよね?」
すごい剣幕である。
確かに、少なくともここ3日は風呂に入っていない。
それほど気にしていなかったが、他の人にはそんなに気になるものなのか。
今までもよく女性に煙たがられていたが、これが原因だったのか。
(注:
こちら
の記述から、実際にはキエヅはセッション2日目に風呂に入って
いることが判ります。ただ、当時はそのことを見落として話を進めたので、こ
の記録もそのまま残します。)
行水の用意をして神殿の奥に入る。
台所と浴室、厠の水まわりが、壁で区切られながらも1箇所に纏められている。
(キエヅの<批評>判定(目標値12) [3D6] (4)(5)(6)=(15))
台所には流しと竃が1つづつあり、脇に白いものが積み上げられている。
また上の棚には白い容器が3つ、銅色の食器と調理器具が一通り並んでいる。
この形式は「我々の」ティウの無人木賃宿と全く同じであることに気がついた。
もしここもそうならば、水と食料、薪は無料のはずである。
普通は礼儀として等価の「お返し」を置いていくのだが…
行水を終えて出てから、2人で朝食を食べつつ情報の確認をしていく。
記録とティナの持つ地図がともに正しければ、神託所の塔があの漆黒の部屋に続いている可能性がある。
塔が地下にもまっすぐ伸びていれば、の話だが。
ティナの見立てでは、この木賃宿は石灰岩の岩盤から直接彫りだしたもので、刻まれた浮き彫りは紋章とは考えにくいらしい。
ただ、もともと浮き彫りだったものが後世になって紋章となることはあるそうだ。
問題は食料と燃料だが、ティナも2日分の燃料を持っており、食料もあと3食分はあるので今日いっぱいは調査が続行できる。
「…記録し損ねた部屋も大切ですが、白金懐炉は一度点けると消すことができないので、とりあえずこの辺の記録をとってから戻りませんか?」
追伸:残りのクラッカーとベーコンはそれぞれ22アスクづつです。
(朝食の分でさらに減っています。)
また、今のところ調べて(記録して)いないのは「蝙蝠のいた部屋の、白い石材らしきもの」、「火の玉に襲われた部屋、およびそこから続く通路」、「木賃宿周辺」、「木賃宿」の4つです。
なお、後者2つの記録をとる際には、<絵画>でも判定してください。
(<記録>に成功しさえすれば記録は残せますが、<絵画>で成功していればさらによい記録が残せます。)
ちなみに、昨日の疲労は睡眠により完全に回復していますが、「木賃宿周辺」の調査・記録を一通り行うには2時間(暑さに耐える判定4回分)かかるものとします。
MIKE
ティナの燃料も2日分しかないのなら、このあたりから調べたほうがよさそうだ。
「そうだな、ここから調べようか」
昨日は疲れていたので木賃宿の中がどうなってるかをちゃんとは調べていなかった。
しばらく厄介になるかもしれないので、築年数や設備、間取りを調べておこう…
ここをうまく利用できるなら、次に調査に戻ってくる時には荷物を減らせるかもしれない。
…そういえば、脇に積んであった白いものはなんだろう?
行動:「木賃宿」を調べる。
ELIZA
ティウの木賃宿について記録を始める。
外観から小さいだけあり、昨夜睡眠をとった多目的室の他には台所と浴室、厠の水まわりしか存在しないらしい。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (4)(5)(6)=(15))
ただ、よく判っていないものを的確にまとめて記録するのは至難の業だ。
(ティナの<批評>判定(目標値12) [3D6] (1)(4)(1)=(6))
(注:実際には、ティナの<批評>判定はキエヅが奥に入る前に行われています。)
「…ええと、この白い入れ物が右から脂、澱粉、砂糖で…」
(ティナの<記録>+1判定(目標値12) [3D6] (5)(3)(4)=(12))
(注:ティナが「のめりこむ*」の癖を持っていることを(ELIZAが)これまで忘れ
ていたため、これ以降の判定に「のめりこむ*」の修正がかかることになりまし
た。)
ティナは何が何だか判っているらしく、的確に記録をつけていく。
記録は別々に提出することになっているので、ティナの記録を写すことはできない。
仕方がないので目に入るものを片端から絵として記録しておく。
(キエヅの<絵画>+1判定(目標値12) [3D6] (2)(6)(1)=(9))
これだけの絵を描いておけば、後でじっくりと記録を書き直すことができるだろう。
「…へぇ、こういう記録の仕方もありなんですね。
でも、これでは竃の脇に積まれているものが大きな紙燭だということは判りませんよ。
…そうですね、そう描けばよく判ります。
ところで、その蚯蚓が踊っているようなものは何ですか?
…あ、あれですか。
(キエヅの<動植物知識>判定(目標値8) [3D6] (3)(4)(3)=(10))
(ティナの<動植物知識>判定(目標値5) [3D6] (4)(6)(1)=(11))
何て言うんでしょうね、これ…キエヅさんも知らないんですか。」
ティナが脇から口を挟んできたが、返す言葉もない。
「踊る蚯蚓」は自分の書いた記録だったのだが…そのような姿の小動物が神殿内にいたのには驚いた。
見たこともない生き物だ。
なんだかんだで…とにかく一通りの「記録」は採れた。
追伸:キエヅは「木賃宿」での<批評>判定に失敗しているので、これ以上の情報は(ティナに訊かないと)手に入りません。
ただし、今回は<絵画>の成功度が3あるので、後で半日ほど時間をかけて記録をまとめる(「十分時間をかける」の+5修正を入れて<記録>判定をやり直す)ことを認めます。
なお、「踊る蚯蚓」は無害な小動物で、記録をとる時点で色々と(つつき回して)調べているので改めて「好奇心」を発動させる必要はありません。
最後にこれからの進め方のヒントを1つ。
行動のパターンは「調査・記録」「遺物等の回収」「その他」の3つで考えると分かり易いでしょう。
MIKE
どうもうまく調査できなかった。
いつ建てられたかの手がかりを得たかったが…
少なくとも神託所の塔は、はるか昔のものだと聞いているが。
ここの記録は後でまとめるとして、周辺の調査に進むとしよう。
…行水のおかげで中では快適だっただけに、外の暑さはたまらない。
…気候の変化がないので感覚が鈍ってしまいそうだ。
「…ところで、ティナは時計を持っていないか?
できれば私の時計の時間を合わせたいんだが…」
とりあえず、経過時間がわかるように発条だけは巻いておこう。
この神殿のある場所はどういう意味を持つ所なのだろうか?
昨日見たときには辺りが魔化されているのには気付いたが、
どこかにその源のようなものはないか、
また、この場所がどこへ続いているかが手がかりになるかもしれない。
暑さを気にしている場合ではないな。
行動:「木賃宿周辺」を調べる。
ELIZA
「ごめんなさい、時計は持っていません。」
外部から隔離された空間の調査に時計を持ってこないのは明らかな不備だ。
注意はしたが、今はどうしようもない。
仕方がないので、そのまま調査に入る。
その中で、特に目に付いたのは周囲の生物群だ。
蝙蝠はともかくとして、どれも見たことのないものばかりなのだ。
(キエヅの視覚判定(目標値16) [3D6] (4)(3)(3)=(10))
《持続陽光》に照らされた空間は奥に果てしなく続いているようなので、そこから来たものなのかもしれない。
(キエヅの<動植物知識>判定(目標値8) [3D6] (2)(6)(6)=(14))
(ティナの<動植物知識>判定(目標値5) [3D6] (4)(5)(4)=(13))
自分もティナも動植物にあまり詳しくないので何とも言えないのだが。
(キエヅの<絵画>+1判定(目標値12) [3D6] (4)(1)(1)=(6))
片端から描いていくと、博物画集が1冊出来上がった。
…暑い。
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (5)(1)(1)=(7))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (1)(2)(5)=(8))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (6)(4)(2)=(12))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (6)(2)(4)=(12))
最初のうちは良かったが、だんだん意識が朦朧としてきた。
(これによりキエヅは暑さで2点(調査によるものを含めると6点)疲労します。)
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (6)(3)(5)=(14))
(ティナの<記録>+1判定(目標値12) [3D6] (3)(4)(3)=(10))
ティナは平然と記録を書き進めているが、こちらの記録は支離滅裂だ。
ティナが記録を採り終わったところで、木賃宿に戻ることにした。
「もう昼頃だと思うので、昼食にしませんか?」
追伸:食料は「いつものように」合計で12アスク減らすこともできますが、それぞれ半分までは神殿内の食料(脂、澱粉、砂糖、合計15アスク)を替わりにすることができます。
また、今回は<絵画>の成功度が6あるので、後で半日ほど時間をかけて記録をまとめる(「十分時間をかける」の+5修正を入れて<記録>判定をやり直す)ことを認めます。
なお、今回で絵を描くスケッチブックは全て埋まりましたが、その分<絵画>に4時間、<動植物知識>に2時間、<記録>と<批評>に1時間分の学習を与えます。
MIKE
「そういえば、ここを調べていた時に脂とか澱粉、砂糖があると言っていたね…
食料を節約してそれで補えば、もう少しは長くここで調査をすることができると思うのだがどうだろう?」
ここは果てしなく広いようなので一日二日では調べきれないだろうが、
外まで食料を補給しに行くのは大変である。
リュックには限界近くまで保存食を詰めたのだが…
あるいは帰るときにここに荷物の一部を置いて帰れば、
次来る時に持ち込む食料を増やせるかもしれない。
…それはそうと、このあたりは一通りは調査したが、
「今日はここを調べることにしよう。
漆黒の壁の部屋を調べるのは朝からにしておかないと…
懐炉の燃料を無駄に消費するわけにはいかないだろう」
一度懐炉を点けたら、二日以内に銅山を出なければならない。
漆黒の部屋は帰りがけに調べるしかないが、
銅山を出るのに一日かかるすると、帰りはあまり猶予がない。
ELIZA
「はい。
それぞれちょっとづつ舐めてみたのですが、間違いないと思います。
…え、帰らないんですか?
さっき、絵の紙がなくなった、って言っていたのは嘘なのですか?」
そうだった。
絵を描く紙は先ほど使い切ってしまった。
文字を書くだけなら質の悪い紙がまだ残っているのだが。
この奥にも絵でしか記録できないものが数多く存在する可能性がある。
調べたとしても、記録できないのでは話にならない。
「ここで食事を済ませてから、記録し損ねた場所を記録しつつ帰りませんか?
これまでの道はただ戻るだけなら2時間くらいしかかかりませんし、部屋1つと少しを記録するのにそんなに時間がかかるとは思えません。
紙燭を一本借りれば簡単に懐炉に火は入るでしょう。
…問題は代わりに何を置いて行くかですが。」
なるほど。
自分の記録を確認してみると、確かにただ帰るだけならば2時間弱しかかからなそうだ。
調査のときに時間がかかったのは、網の目のような坑道を行ったり来たりしたせいだ。
さらに、ここに荷物を置いていくことの危険性にも気がついた。
ティウ神殿の中にあるものは基本的に神殿利用者の「共有財産」と見做される。
我々がここにある紙燭を使うのと同じくらいに、ここの「住人」が置いていった食料等を持ち去ることが考えられるのだ。
追伸:食事をどうするか、神殿内の食料や紙燭(等)をどれくらい使う(持っていく)か、(「代価」として)何を置いていく(置いていかない)か、どのように帰る(進む)かをきちんと宣言してください。
こちらが判断に困ります。
紙燭は、ベーシック【完訳版】の「たいまつ」(5アスク、1時間持つ)と同じデータのものが10本あります。
なお、現在調べていないのは、「蝙蝠のいた部屋の、白い石材らしきもの」、「火の玉に襲われた部屋、およびそこから続く通路」、「《持続陽光》に照らされている空間(の更に奥)」になります。
MIKE
…なんだ、たったの二時間か。
暑さで計算力が鈍っていたようだ。
「それならリスクを冒してまで荷物を置いていく必要もないな。
よし、あの部屋を調べてそのまま戻ろう。」
何らかの「遺物」が持って帰れるかもしれない。
とはいえ、来た時みたいに不測の事態で燃料が燃え尽きてしまっては困るので、
懐炉の燃料は半分(1日分)だけ入れておき半日ごとに注ぎ足していくことにする。
一応、何が起こるか判らないので対価としてお金を置いていくとするか。
外で宿を予約したときの素泊まりで一泊750ボロだったので
2人であわせても多めに見積もっても1フェフ程度が妥当な所だろう。
ティナがあまりに払い過ぎるようなら諫めておいたほうがいいかもしれない。
行動:食料の半分は神殿内の食料で補う。(脂、澱粉、砂糖、合計15アスク)
(神殿内にどの程度の備蓄があるのかも確認しておく。)
懐炉に火を入れて、「火の玉に襲われた部屋、およびそこから続く通路」を調べる。
ELIZA
「え、お金を払っていくのですか?
ごめんなさい、お金は持っていません。
こんな所で使うとは夢にも思っていませんでしたし。
後で払いますので、私の分は立て替えてください。」
それはそうだ。
普通遺跡内で金を払うことなど考えられない。
文化が違うと貨幣も違うだろうが、銀貨ならば受け取ってくれるだろう。
そう思い、1フェフ銀貨を1枚置いておくことにした。
「あそこに紙と木炭がありますので、手紙を書いたらどうですか?
私は<ナナ語>が分からないので、奥で料理をしてますね。
…ちょっと借ります。」
提案に従い、置き手紙を書くことにした。
(キエヅの<ナナ語>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(5)(3)=(10))
現在知られている<ナナ語>ならば通じるはずだが…
(ティナの<調理>判定(目標値7) [3D6] (1)(1)(3)=(5))
出てきた料理は、信じられないほど見事な出来だった。
単調な食事が続いていたので、更に美味しく感じるのだろう。
あの限られた材料でここまで仕上げるとは…
ティナによると、木賃宿の食料はこれで計9アスクほどにまで減ったという。
竃の残り火で懐炉に火を入れ、まだ調べていない部屋の調査に向かう。
昨日に比べ、明らかに吹き込む風が弱くなっている。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (6)(1)(1)=(8))
(ティナの<記録>+1判定(目標値12) [3D6] (2)(2)(6)=(10))
ここは情報量が少ないので、楽に記録ができる。
(キエヅの<批評>判定(目標値12) [3D6] (5)(6)(6)=(17))
(ティナの<批評>判定(目標値12) [3D6] (1)(4)(4)=(10))
…あの容器の奥にあるものは何だろう…しまった!
冥素の容器をひっくり返し、中身を丸ごとかぶってしまった。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(1)(2)=(4))
慌てて《水作成》で徹底的に洗う。
その間にも、門番をしていた骸骨とティナは動き出していた。
骸骨が散らばったものを洗って回収し、外套に包んでティナに渡す。
ティナは手早く荷物を纏め、出口を身振りで示す。
骸骨は助け起こそうとしているが…
追伸:この場所の<記録>はできています。
ただし、<批評>のファンブルのためこのような結果になりました。
(6ゾロのファンブルの場合、被害が近くにいた全員に及ぶことになっていました。)
抵抗の生命力判定にクリティカル成功したので(これ以上冥素をいじらない限り)特に影響はありませんが、これでキエヅは0.2Sv被曝します。
なお、特に抵抗しなければ、ティナと骸骨はキエヅを病院に担ぎ込みます。
(病院について《被曝療治》を受ければ被曝は完全に直りますが、それが終わる頃には夕方になっているでしょう。)
そのため、次は(抵抗するなら)どのように抵抗するか、ないし(抵抗しないなら)病院での治療が終わってからの行動について書いてください。
MIKE
…うおぉっ冥素が…
水、水で洗い流すんだ…それから病院へ…調査は、容器は?
気が動転してしまって、あまり覚えていない。
「…自分で歩ける、私にあまり触れないほうがいい…」
これだけは言った覚えがあるが…。
気がつくと病院にいた。
「すまない、だが助かったよ。ありがとう」
骸骨にも借りができたな…。
2人にも念のため冥素の被害が無いかを診てもらおう。
さて、外でいろいろと調べる事がある。
置き手紙の判読、記録のまとめ直し、骸骨にもいろいろ聞きたいし、
地上での池などの調査も少しは進んでいるかもしれない。
ひとまず骸骨も連れてミワ・エイテイ氏に会いに行こう。
彼なら自律機械にも詳しいだろうし。地上での調査のことも聞けるだろう。
まだ調査結果はまとまっていないので提出はできないが、
地下に何があったか程度は伝えておこう。
…ところで、契約では次に銅山に入るのは何時になるだろう。
日を置かずに銅山に入る必要はあっただろうか。
入る前に最低限、置き手紙の判読はやっておきたい。
辞書があればなんとかなると思うのだが。
燃料や食料、それからスケッチブックなどいろいろと装備を補給せねばな。
嵩張らなければナナ語の辞書も持っていければ役に立つかもしれない。
ELIZA
大慌てで入ってきた様子に半信半疑だった医師は、《放射線視覚》を使うなり顔色が変わった。
《被曝療治》をかけてからも、冥素をかぶったときの様子を根掘り葉掘り訊いてきた。
遺跡の壁一面に冥素の容器があったことを告げると、驚かれた。
とにかく、自分以外に被害が全くなかったことは幸運であった。
治療費の320ボロを払い、ミワ氏の元へ向かう。
そういえば、どさくさに紛れて持ってきたらしい「遺物」がいくつかあった。
銃口のない「銃」、人型をした薄い布状のもの、「腕時計」、長さ2’、直径1”ほどの円筒、それぞれ1つづつだ。
これらはどうやって分けようか。
とりあえずの記録と「遺物」を提出すると、調査・記録が完了していないものが戻され、契約通り16フェフが支払われた。
「…かなり込み入った事態ですね。
これはじっくりと話し合ったほうがいいでしょう。
《言語理解》と《文字理解》が使える魔術師も呼べば、「彼」からも色々と訊き出せるでしょうし。」
話し合いは3時間後、ミスタ・マイヤ氏の料亭での夕食会という形で行われることとなった。
それまでに何を話し、何を訊くかを整理しておく必要がある。
「…あの店は、夜は一層高級な店になります。
時間までに、身なりを整えておきましょう。
私と一緒に、買い物に行きませんか?」
ティナの言葉はもっともだとは思うが、やりたいことも多いし…
追伸:夕食会はミワ氏の主催で、キエヅたちが出費をする必要はありません。
次の行動では、身なりをどうするかと話す(訊く)内容をはっきりさせてください。
MIKE
言語の専門家が来るなら、「置き手紙」の内容もそのときにわかるだろう。
状況を把握したいので、「彼」には、
あの遺跡は、いつ誰が何のために作ったものなのか。
地震後に地下では一体何が起こって現在はどういう状況なのか。
を軸に訊いてみたいと思う。
地下ではティウの一派と何者かが対立しているみたいだが、
背景がまるで見当がつかないのであの大量の冥素の持つ意味もよくわからない。
少なくともなにか大変「危険」なことが行われようとしているのは確かだが…。
…「3重に爆弾を仕掛けた爆弾」…ふとそんなものが頭をよぎった。
大量の冥素が何に使われるものなのかについては、
少なくとも我々が地下で見つけた中では一番の脅威であり、はっきりさせてなければならない。
私は<原子物理学>は専攻していないので詳しいことは判らないが、
「彼」やその他専門家に特に尋ねておくべきだろう。
どさくさに紛れて持ってきた「遺物」が何か手掛かりになると思われるが、
私にはよくは判らなかった。
これらがどういうものなのかが判らないままなのは気持ちが悪いので、
自分の調査の成果は抜きにして専門家に尋ねて知っておきたい。
…わからないことが多すぎる。
ミワ氏に会席には「冥素」や「遺物」についてわかる人や古代史の専門家なども
同席するようにお願いしておく。
買い物ついでにティナにも、訊く内容について意見を聞いておきたい。
私は身なりについては疎いのでティナと相談して決めようと思う。
ELIZA
「もちろん、そのことは考えていますよ。
都合のつく限りで、なるべく多くの専門家に出席してもらうつもりです。」
ミワ氏の言葉に安心し、荷物を整理してから買い物に向かう。
その途中で、ティナにも意見を訊いてみる。
「…私たちにとってはあの場所は「遺跡」かもしれませんが、あの場所に住んでいる人たちにはそこが「世界」なので、「遺跡」の成り立ちについて訊いてもはっきりした事は分からないのではないでしょうか?
あの場所の構造からして、「冥素の部屋」は地震の後で繋がった「遺跡」と考えるべきでしょうが。
冥素についてはよく分かりませんが、物騒なものであることは間違いないですね。
…どさくさに紛れて持ってきた「遺物」、ですか?
ああ、先ほど見つけた熔接機と「アクセサリ」、機械式腕時計に警棒のことですね。
《機能看破》を使えば、更に何か分かるかもしれません。
…服装については、私よりも店の人に訊いたほうがいいと思います。
あ、ここがその店ですね。」
店の中はあまり広くなく、何かの雑音が響いていた。
「…時間、飴玉、1、様子、金盥、キロワット。
ジア1ヨカキ局、注文は確かに承りました。
ありがとう、ございましたー、交信終了。
…あ、ごめんなさい、いらっしゃいませ。」
雑音の中から少し聞こえてきた状況からして、無線通信をやっていたらしい。
出て来たのは…美しい娘さんだ。
おそらく、街で一番の「美人」だろう。
(店員の(キエヅへの)反応判定(修正+5) [3D6] (6)(4)(4)=(14))
(店員の(ティナへの)反応判定(修正+13) [3D6] (2)(1)(1)=(4))
(注:状況により、反応判定に+5の修正がかかっています。)
「あの…すみません。
身分違いの夜会に…」
「ミワ氏主催の夕食会ですね。
ご予算はどれくらいでしょう?
…15フェフですか、それではこちらの中から少し選んでいてください。
まずはこちらの殿方から合わせますので。」
店員の言われるままに任せていくと、2つの候補から選ぶことになった。
1つは金属の鎖を布のように織り上げた背広の揃いで計33フェフ。
若干重いが、金属光沢がドワーフ族には似合うのだそうだ。
もう1つは絹を使った燕尾服の揃いで、計20フェフ。
非常に軽い「アクセサリ」だが、場合によっては寒いだろう。
いづれも半額にしてくれるとのことなので、どちらも買えないことはない。
「明日は店が休みなので、一緒にお話でもしませんか?
明日の昼の始まりに鉄道の駅前広場で会いましょう。」
服を選びながら、彼女が話しかけてきた。
さて、どうしたものか。
追伸:反応判定が極端だったので、レスに苦労しました。
(ティナ個人の反応修正がなかったらひどいことになっていました。)
なお、彼女は人間ですが、ドワーフ(のロル)族基準での「美人」で、かつ「お洒落」です。
そのため、明日会う約束を断るなら、「美人」で−5、状況的に+3で合計−2の修正で「好色」の判定に成功してください。
(この場で口説くことは考えなくてかまいません。)
ちなみに、「燕尾服」は受動防御2、防護点3の「アクセサリ」、「背広」は「刺」にも強い「チェインメイル」(ただし「叩」には受動防御1、防護点2)として扱い、いづれも公式なパーティ等で+1の反応修正を与えます。
MIKE
たまには軽い服を着てみるのもいいだろう。
絹を使った燕尾服にしてみるか。
明日に予定が無いのなら特に断る理由も無い。
「そういう話なら、よろこんで…
実は今まで、ゆっくりと町を見る機会も無かったので、
よろしかったら、町を案内していただけませんか。」
ELIZA
ティナが服選びをしている間、少し考え直してみた。
軽々しく誘いを受けたはいいが、やるべきことは沢山ある。
特に、あの「空間」の記録は記憶が薄れないうちにきちんと纏めておきたい。
しかし、半日では記録は半分までしか纏められないだろう。
それに色々なものの買出しを行う必要もある。
ところで、なぜ彼女は夕食会のことを知っていたのだろうか?
「これなどはいかがでしょう?」
「…これ、銀を使ってありますね。
銀は身につけられないので、他のものを見せてください。」
…かなり時間がかかっているが、ラミア族だから仕方がない。
ラミア族は銀に弱く、銀製品を身につけるとその部分が腫れてしまう。
また、体が大きく、大胆な露出を嫌う性格なので「適した」服はあまりない。
「キエヅ、さん…どう、ですか?」
やっと選び終わったようだ。
…驚いた。
ティナが着ていたのは有翼民向けの「アクセサリ」で、所々に透ける布地が用いられている。
当然、背中の部分には大きな穴が開いている。
人間ならまだしも、ラミア族でこの大胆さは目のやり場に困る。
確かに似合ってはいるのだが…これでは当人も相当に恥ずかしいはずだ。
思ったよりも時間がかかりすぎてしまったので、そのまま辻馬車で夕食会に向かう。
借りを返すということで、代金の1500ボロはティナが払ってくれた。
夕食会には様々な種族が集まっていた。
種族ごとに料理などが全て違うので、厨房はさぞ忙しいことだろう。
問題は自分が今飲んでいる葡萄酒だ。
非常に美味いのだが…肝腎なところで寝てしまわないことを祈ろう。
会議はまず、銅の骸骨の言葉の通訳から始まった。
「私は、「ガケカエのアルジ」により、地震の後で作られた《銅像》である。
私の任務は外敵の侵入を防ぎ、同盟者を助けること。
この街の様子からして戦は我々の勝利で終わっているようなので、私はあなた方の僕となる。
ただ、その前に勝利の報をガケカエに伝える必要がある。
ガケカエの民は困窮の極みにある。」
…なるほど、「カケカヘノアルシ」は「ガケカエのアルジ」か。
文法的に、「ガケカエ」は街の名前であることは間違いない。
ということは、文字の読みがこう違うわけだから…「向こう」の言葉が少し解ってきた。
…待てよ、すると「アルジ」とは、まさかな…
「…そうですか、それでは使者としてキエヅ・バ・ルゥとティナ・マーブルを派遣しましょう。
二人とも、調査と並行してお願いしますよ。」
さらりとミワ・エイテイ氏が返す。
…豪い話になってきたな。
後で契約をやり直すべきかもしれない。
その次に、議題は「あの空間」にいた生物群に移った。
等身大に複写された絵から、《完全幻覚》で様々な生物が飛び出す。
議論の末、その中の半分は新種であるという結論が出た。
ということは、自分とティナが「発見者」ということで学名をつけられるのだが…どうしようか。
残りの半分は突然水質が改質した池、および近くの洞窟に棲んでいる生物らしい。
ただ、最近はこれらの生き物が捕れなくなったそうだ。
この辺りの原野を「縄張り」としているコボルト族の代表の話なので、間違いはないだろう。
もう1つ話題になったのは、植物の貧弱さだ。
窒素分は不足気味で、燐分や灰分のほとんどが致命的に不足しているらしい。
「遺物」については、ティナの見立て以上のことはほとんど何も判らなかった。
「熔接機」―これは私には「銃」に見えるのだが―は故障しているらしいが、うまく直すことができれば使える可能性が高いらしい。
「アクセサリ」は当時の人間が使っていた作業着らしいが、それほど高価なものではないらしい。
「機械式腕時計」は我々が使っているものとほとんど変わらないのだが、決定的な違いが2つ見つかった。
竜頭を巻くと我々の時計とは逆向きに針が周り、我々の世界の12時間を1周期としているのだ。
ニョーナ大陸の言葉である<英語>で、「単純性」と銘が打ってあることも興味深い。
「警棒」は中空の金属容器で、中には「圧電素子」が詰まっていた。
(キエヅの<批評>判定(目標値12) [3D6] (4)(1)(6)=(11))
「圧電素子」とは衝撃で高い電圧を発生させる物質で、昔は火打ち石の代わりに用いられていたらしい。
現在は需要が少ないので非常に安い。
さて、こちらからも話をしなければならないのだが…眠い。
追伸:「約束」はこの時点で確定したものとみなし、取り消しはできません。
会議中は1レスごとに生命力−3判定を行ってください。
失敗すると、酒のために途中で寝てしまい、それ以後の情報を得ることができなくなります。
何を話し、何を訊くかをよく考えましょう。
ちなみに、「ニョーナ大陸」はラント大陸の北に存在する大陸(北半球)で、(英語の)第4版GURPS シガンの中心舞台でもあります。
(これ以上の情報は持っていなくてかまいません。)
また、ラント大陸の時計は普通左回りに針が進み、9時間で1周期となります。
(つまり、1日は3周期になります。)
MIKE
無作法にならないようにと食前酒だけは口にしたが、
止めておくべきだったかもしれぬ。
少なくともこの場は「情報」が目的であり「会食」は手段に過ぎないのだから…。
「すみませんが、私にはアルコールの入っていない飲み物をお願いできますか」
これ以上は決して飲むまい。
話がやや脱線している気がする。
地下で見つけた「成果」よりも
見つかるべきでなかったものについて話し合うべきではないだろうか
「入口の文章に
『吾等ノ戦力カ勝テルコトヲ信ス』
とありました…戦はまだ続いているのでは無いのですか?
あなた方は一体何と戦っていて、あの大量の冥素は何のための物なのですか?」
「戦」に「冥素」これらの好まざる疑問が解決しなければ、
呑気に伝令に行く気にはとてもなれない。
文には、
然レトモ甚タ硫黄ニ窮乏シケレハ个ノ盟約ニ基ツキ銅鉱石ヲ頂戴ス
ともあった。
銅鉱石は《銅像》の材料か…困窮の種は硫黄なのだろうか?
(キエヅの生命力−3判定(目標値8) [3D6] (5)(3)(5)=(13))
(注:これはキエヅが「酒に弱い/飲むと寝る*」(癖)を持っているための処
置です。)
「機械式腕時計」に「圧電素子」か…時限式の発火装置…まさかな……眠気が、、
「ティナ、最初にうっかり口をつけてしまった酒で、私は眠ってしまうかもしれない。
これからの話の内容を後で私に教えてもらえないか…本当にすまない……」
ELIZA
(キエヅの酔いを決める判定 [1D6] (1)=(1))
(注:本来は1D3の判定ですが、1D6を代わりに使っています。また、食前
酒という宣言から、空腹などの条件を考慮し、+2の修正を加えて酔いの結
果を3としました。)
このまま眠ってしまいそうな眠気に襲われたが、長くは続かなかった。
むしろ意識がはっきりしてくる。
「いかがでしたか、この麒麟葡萄酒は。
…お気に召しませんか。
それでは、別の飲み物を持ってまいります。」
給仕も心得たもので、すぐに対応してくれた。
しかし、あの「酒」は一体何だったんだ?
…どうしたんだ?
自分の言葉に誰も答えようとしない。
「…議論に熱を上げ過ぎていても何ですので、手玉芸でもお楽しみください。」
「それでは、見させてもらいましょう。」
「机の上にも刀が飛ぶので、席を動かないようにしてください。」
五人の芸人が机を取り囲むように出てきて匕首を投げ始めた。
そんなことをやっている場合ではないのだが。
五芒星の形に匕首が乱れ飛ぶ見事な芸だ…が、何かがおかしい。
(キエヅの<物理学>判定(目標値14) [3D6] (4)(6)(4)=(14))
(注:この時点でキエヅの酔いは3なので、知力が+1されています。)
これは…何か透明な「もの」が飛び回って斥力を加えているのか。
意識がはっきりしているからこそわかったのだが、普通はまず気づかないだろう。
その「もの」の場所は…あそこだ!
指差すのとほぼ同時に、その点に向かって匕首が飛ぶ。
次の瞬間、耳のついた緑の瞳が床に転がった。
…《魔法の耳》をつけた《透明な目》か!
会議の内容は盗撮、盗聴されていたのだ!
「相手の目的を知りたかったのですが…仕方ないですね。
…コボルトの鼻で他に見つかりますか…そうですか。
さて、それでは本題に入りましょうか。」
芸人たちが瞳を「片付けて」から、ミワ・エイテイ氏が切り出した。
今の言葉からすると、盗撮と盗聴を見切った上で行動していたらしい。
瞳の位置を特定したことに感謝されたとはいえ、全体としてはまずいことをしてしまったようだ。
それからの会議の内容を纏めると以下のようになる。
銅の骸骨、名前はまだないそうだが、の話によれば、「戦」の相手はある「存在」とその信者たちだ。
ティウの神話に出てくる物語は、20万大年ほど前に起こった事実だったのだ!
他の存在を滅殺しようとする彼らの攻撃により、ガケカエの街は丸ごと地に埋められたという。
それでもガケカエの人々はアルジの力を借りて生き延び、鍾乳洞に自分たちの世界を作った。
外界との接触が完全に絶たれているので戦いが終わったのかどうかも判らず、彼らは戦々恐々と暮らしていたが、長い年月の間に活動中断状態になった人を除いて死に絶えてしまった。
そこにあの地震が起こり、外界とガケカエが繋がったが、同時に活動中断の効果も切れてしまった。
鍾乳洞に暮らす彼らには蛋白質が極端に不足しているらしい。
また、硫黄や燐等、その他の栄養素も少ないらしい。
「冥素の部屋」については、後の時代に冥素を封印した場所と断定された。
実際、あの場所にあったものだけでは「二重に爆弾を仕掛けた爆弾」すら作ることができない。
「機械式腕時計」には計時機能以外の機能はないし、「圧電素子」はあっても冥素に「火をつける」ための火薬が全く存在しないのだ。
ただ、冥素は毒性が強い上「二重に爆弾を仕掛けた爆弾」の材料にもなりうるため、別途処理班が組まれることになった。
なお、「置き手紙」によると「白い石材」は銅山で見つかった大理石で、精製した銅山の銅は全てそのすぐ裏に置いてあり、自由に持っていっていいそうだ。
ここで問題となるのは先程《透明な目》を飛ばした「何物か」である。
魔法を用いている時点で、ガケカエの民が想定している敵ではない。
ある「存在」とその信者たちは魔法を非常に恐れ、決して用いることはなかった。
アルジが魔化した《闇》は彼らからの防壁の意味もあったのだ。
また、わざわざ非常に高価な魔化製品を用いていたのも引っかかる。
普通は足がつかないように自前の魔法を使うはずだ。
つまり、「何物か」は我々の想定外の存在で、少なくとも冥素の存在を知られてしまっている。
「何物か」の目的が分からないので、一刻も早くガケカエにも警告をしておく必要がある。
遅くても明後日にはティナと一緒に伝令に出発することになった。
議論を急いだので話し足りないところはあるが、夜も更けてきたので会食は終わりとなった。
それぞれ話し足りないことを述べて、それが重要ならばそれについて明日また話し合うことになる。
さて、何か重要なことを言い忘れてはいないだろうか。
追伸:キエヅは食前酒の1杯しか酒を飲まないと宣言したので、厳密に計算してみたところ、(判定の結果)一時的に(このレスの間)知力が+1される程度しか酔わないことが判明しました。
そのため、今日の会食中に寝てしまうことはありません。
この処理に関するお詫びと、一連の適切な問題指摘を合わせて、「いい演技」を1つ分進呈します。
MIKE
大局的なことは分かってきたが、
地下での「異変」に関していくつか確認しておきたい点はある。
地下で銅が掘り出され、漆喰で塗り固められていたのと、
大理石が切り出され、ティウの神殿が建てられていたのは
地震後に目覚めたガケカエの人々(あるいはアルジ)が行なった
ということで正しいだろうか。
(…そういえばアルジとティウの関係はどうだっただろう?)
それ以外の「異変」は別の者の手によるものとなる。
漆黒の部屋は後世のものだったのか。
…となると地上にある神託所の塔も同時期のものかもしれない。
いったい何のために「冥素」を…銅の骸骨に聞いても仕方がないか…
私が入り口付近で見かけた「何者か」、突然襲ってきた火の玉…
…まずいな、「敵」は地下の奥まで行っているかもしれない。
となると、今日の夕方あったことが少々気になる。念のために聞いておこう。
「先ほどは失礼しました。ところで、ミワさん。つかぬ事を伺いますが、
この夕食会のことは町の皆が知っていたことなんでしょうか?」
行動:ミワ氏に夕方に店であった出来事を一応話してみる。
特に重要な疑問は思いつかなかったので、明日は美人の店員さん(名前を聞けばよかった…)
の案内で町で遺跡に再度行くための買出しをしておこうと思う。
(上の質問の答えがNOだと、いろいろと用心する必要があるかもしれない…)
ELIZA
自分の推理は、骸骨がその正しさを保障してくれた。
一連の加工は全てアルジの手になるものだという。
(キエヅの<神学>判定(目標値8) [3D6] (3)(5)(6)=(14))
アルジとティウの関係についてはよく知らなかったが、同席した神学者の話ではアルジは環境とそこに住む生命の守護者であり、ある「存在」との戦いの際には基本的にティウの側についていたのだそうだ。
「…このような物騒な話をする会議を公表するわけがありません。
その女性について何か分かりますか?
…ジア1ヨカキ局というと…エヴァ、今日の夕方誰と交信した?」
「エヴァンスさんの所へ、召使い用の服を注文しましたが。」
「…なるほど、「早耳のイライザ」か。
キエヅさん、その女性はイライザ・エヴァンスといい、服飾と無線通信を業としています。
さらに、断片的な情報から全体を的確に推測する能力に長けています。
彼女は我々に敵対することはありませんが、知られた情報を秘密にしておくのはまず無理でしょう。」
色々と困ったことになっているのかもしれない。
ただ、洩れた可能性がある情報とその場所は限られている。
落ち着いて対処策を考えれば何とかなりそうだ。
…それにしても疲れた。
ここに置いてある水を少しもらおう。
…しまった、これは焼酎だ!
…眠い…
追伸:これまでの経験によるキエヅの学習量は以下のようになっています。
(今回は学習が多く、混乱してきたのでまとめました。)
<日本語> 72時間
<ナバン連邦語/ドワーフ> 52時間
<ナナ語><言いくるめ> 24時間
<礼儀作法> 16時間
<調査><批評><動植物知識> 8時間
<吟遊詩人><社交><記録><絵画> 4時間
これにより、キエヅの<動植物知識>の技能なし値は知力−4になります。