注:これは、Dr. Kromm 氏が(英語で)作成した記事を、ELIZAが正式な許可
をもらった上で日本語に翻訳したものです。(残念ながら、原文は現在WEB
上に存在しません。)
(系統別)索引
精霊系呪文
死霊系呪文
(訳注:以下で紹介する呪文は、全て「魔化:なし」です。(原文に「魔化」の項
がありません。))
抹消*(至難) 通常/生命力で抵抗
目標(生物)は瞬間的に消滅します!(しかも元に戻すことは不可能です!)
持続:《抹消*》された目標は永久に消滅します。
連射(射撃呪文)*(至難) 射撃
この呪文は、対応する(目標にダメージを与える)射撃呪文(例:《石弾》)ごと
消費:2〜12、消費1点ごとにダメージの総量1D。(《連射/爆裂火球*》の
即射(射撃呪文)*(至難) 範囲
この呪文は、対応する(目標にダメージを与える)射撃呪文(例:《火球》)ごと
消費:(与えるダメージに応じて)1〜3。エネルギーは一度に消費されます。
集団死人使い*(至難) 範囲
効果範囲内にある全ての死体に効果がある以外は《死人使い》と同じです。
持続:作られたアンデッドは破壊されるまで永遠に動き続けます。
目標が抵抗に失敗した場合、術者は消費したエネルギーに対応した数のサ
イコロを振ります。(振るサイコロの数は1〜4個となります。)その出目の和
が目標の生命力とヒットポイントのうち高い方以上ならば、目標は完全に消
滅します!(そうでないならば、目標はその出目の和だけのダメージを受け
ます。)《抹消*》された目標の持ち物は全て地面に落ちます。この呪文にフ
ァンブルすると、術者の生命力は永久に1低下します!
消費:4+(振るサイコロの数)×2、最大でも振るサイコロは4D(消費12)。
準備:3秒
前提:素質3、《分解》、《死の手》、《生命力奪取》
に異なる呪文として扱います(例:《連射/石弾*》)。
《即射(射撃呪文)*》
のように、《連射(射撃呪文)*》は、(通常の射撃呪文のルールとは異なり)
「準備:1秒」で、高い技能レベルで準備時間を(他の種類の呪文のように)減
らすことができ、呪文を唱えたときに全てのエネルギーを消費しなければなり
ません。その代わり、《連射(射撃呪文)*》は(大きな1つの射撃呪文を撃つ
のではなく)たくさんの「小さな射撃呪文」を「自動射撃」させます。
通常の射撃呪文のように、(《連射(射撃呪文)*》では)エネルギーを1点費
やすごとに1Dダメージ分の射撃呪文が得られます。(ただし、エネルギーは
最大でも12点までしかつぎ込めません。)(これに対して)術者は「小さな射撃
呪文」の大きさ(1D、2D、3Dのいづれか)を決めます。「自動射撃」される射
撃呪文の数は、術者が得た射撃呪文のダメージの総量(訳注:費やされたエ
ネルギー量)を射撃呪文の大きさで割った数になります。(例:エネルギーを1
2点費やして《連射(射撃呪文)*》を唱えた場合、1Dダメージの「小さな射撃
呪文」の12発自動射撃か、2Dダメージの「小さな射撃呪文」の6発自動射撃
か、3Dダメージの「小さな射撃呪文」の4発自動射撃のいづれかを行うことが
できます。)
《連射(射撃呪文)*》で出てきた「小さな射撃呪文」は「手にもって」いることが
できません。(呪文が唱えられたらすぐに発射せねばなりません。)「小さな射
撃呪文」を命中させるには、それぞれ独自の<呪文射撃>技能で判定する必
要があります。(「小さな射撃呪文」の射撃呪文としてのデータは、抜き撃ち値
が13から10に下がる他は対応する(普通の)射撃呪文と同じになります。)
「自動射撃」のルールに関しては、BASIC SETの119〜121ページ(訳注
:日本語版のGURPSでは、ベーシック【完訳版】、156〜157ページになり
ます。)を参照してください。
場合は消費2点ごとにダメージの総量1D。)
準備:1秒
前提:《倍速》、および対応する
《即射(射撃呪文)*》
(訳注:この呪文の種別は、解説から「射撃」の間違いだと考えられます。)
に異なる呪文として扱います(例:《即射/火球*》)。この呪文は、((普通の)
射撃呪文のように)何秒もかけて大きくする必要がなく、(大きな射撃呪文が)
瞬間的に現れる点を除けば、対応する射撃呪文と全く同じです。《即射(射撃
呪文)*》は「準備:1秒」で、高い技能レベルで準備時間を(他の種類の呪文
のように)減らすことができ、呪文を唱えたときに全てのエネルギーを消費しな
ければなりません。《即射(射撃呪文)*》(で生み出された射撃呪文)は、普
通の射撃呪文と同様「手にもって」いることができ、あらゆるデータ(消費エネ
ルギー、与えるダメージ、必要となる(<呪文射撃>)技能など)は対応する(普
通の)射撃呪文に準じます。
準備:1秒
前提:素質2および対応する射撃呪文
《死人使い》と同様、比較的損傷の少ない死体だけが効果を受け、(死体の)
状態に応じてマミー、スケルトン、ゾンビになります。(状態の違う死体が複数
ある場合、)呪文は1回かけるだけで(上記の)3種類のアンデッドを一度に作
ることができます。ただし、《死人使い》とは異なり、(アンデッドにする)死体
は永眠の地(戦場(跡)や墓場の中など)にあるものでなければなりません。
(呪文の消費エネルギーを減らそうと、死体を狭い範囲に集めた場合は呪文
はかかりません。)墓にある死体は、地下4m以内に埋まっていれば呪文の
効果が及び、アンデッドとなった死体は術者に会おうと地上に這い出てきま
す!
《集団死人使い*》でアンデッドとなった死体は、術者の召し使いとなります。
ただし、与える命令はボスが部下たちに下す命令や一般市民に煽動者が訴
える内容、軍隊で上官が兵士たちに与える命令のようなものでなければなり
ません。アンデッドの群れの中から一体だけを選び出して、個別の用事をさ
せることはできないのです。消費エネルギーの大きさからわかるように、この
呪文はしばしば儀式魔法で唱えられます。この場合、「魔術師の輪」の中で、
儀式呪文の判定を行った1人だけが(真の)主人となり、それ以外に関わっ
た魔術師(訳注:儀式魔法の参加者)は主人の代理人として(アンデッドたち
に)認識されます。(アンデッドたちはどの魔術師(訳注:儀式魔法の参加者)
のいうことも聞きますが、常に(真の)主人のいうことを第一に考えます。)ア
ンデッドの群れを小さなグループに分け、それぞれを儀式魔法の別々の参
加者が別々に命令することは可能です。
この呪文を使う際には、文化の進んだ地域の墓場には、rを《集団死人使い
*》の効果半径として、(3r(r−1)+1)/4(端数切り上げ)人分の死体が
埋葬されている(訳注:アンデッドとして這い出てくる)ものとします。(訳注:こ
の式は、《集団死人使い*》の効果直径をR(=2r−1)とすると、(端数切り
上げで)3(R2−1)/4+1/4人になります。)ただし、この数字はどこで呪
文をかけるかによって変わってきます。(玄室や高価な副葬品がたくさんあ
るような上流階級の人間の墓には(上記の)半分の数の死体しかなくてもお
かしくないで
しょうし、ナポレオンの時代の戦場(跡)ならばおそらく(上記の)
2倍の数の死体があるでしょう。)
基本消費:7、最低半径2へクス(訳注:最低直径3へクス)。
準備:半径1へクスにつき1分
前提:《死人使い》および「カリスマ」ないし「意志の強さ」のいづれかレベル2
以上