プレイログその9


最新更新日:2006年11月11日(土)

システム名: GURPS シガン(第3版)

シナリオ名:「温故知新」(その7)

(注:各人の発言は、用語の擦りあわせ等で若干の変更をかけてある場合が
あります。)


セッション8日目

ELIZA

今日は早くに銅山に向かったつもりだったが、2人は既に待っていた。
2人に帳面とお釣りを渡し、重すぎる荷物を少し持ってもらって坑内に入る。

…なんだこれは?
《持続陽光》の空間に着くと、そこかしこに無数の足跡がついている。
ただ泥がついただけのもののようで、あまりはっきりとしていない。
地面が石灰岩でなければ、おそらく見逃していただろう。
が、これが自分たちのものでないことは確かだ。
また、休憩に向かう作業員は普通道沿いにしか歩かないだろう。
…何が起こった?

追伸:(他の探索者の)昨日の分の調査報告は、現在ポーラが読んでいます。


MIKE

何の足跡が何人くらいで、
どこから来てどこへ向かっているのだろうか?
ここへ来るまでには泥がつくような場所はあっただろうか?

「足跡がいっぱいあるんだが、
 昨日の調査隊はここまで来ているかな?」
後で調査報告を読ませてもらうが、
その前にポーラに軽く聞いておこう。


ELIZA

(キエヅの<追跡>+3判定(目標値12) [3D6] (3)(4)(1)=(8))

(注:この修正は、「のめりこむ*」で+1、「鋭敏感覚レベル1」で+1、「鋭敏
視覚レベル1」で+1、人間の足跡の追跡で+5、岩盤に付いた足跡で−5の
修正の合計です。)

足跡は人間の子どものもののようだ。
…人間型の種族と言うだけで、正確に人間なのかは分からないが。
むしろ問題はその人数と歩き回った範囲である。
100人前後の足跡が、《持続陽光》の空間の入り口近くを好き勝手に行ったり来たりしている。
…一体何が起こった?

「…どうも、飛蝗の問題を解決していたようですね。
記録では、クロノの街の下層階級の子どもたちを集めて、儀式魔法で《避難所》《動物召喚》《避難所》の組み合わせを行ったようです。」

ポーラから記録を受け取って目を通す。
…なるほど、こういうことか。

まず、探索者が朝早くにここを訪れ、「食料を提供するので、布の袋と服が大量に欲しい」と言う旨の、<ナナ語>の書き置きを木賃宿に残す。
次に、探索者は一度地上に戻り、クロノの街の下層階級の子どもたちを100人ほど集める。
臨時雇いという形にして、支出はミワ氏に押し付けたらしい。
《持続陽光》の空間に戻ってからは、《避難所》で飛ぶ虫が入ってこない空間を作り出し、袋を回収する。
それから《避難所》の内部で近くの飛蝗全てを対象にした《動物召喚》を唱え、《避難所》を解除する。
《動物召喚》の対象の動物はしばらくの間攻撃を仕掛けてこないので、その間に再度《避難所》を飛蝗を包み込むようにかける。
《避難所》内の気温は術者が快適だと思う温度なので、術者が暖かい格好をしていれば飛蝗が動けなくなるほどに気温が下がり、簡単に飛蝗を袋の中に回収できる。
これだけの呪文を使うには相当に疲労しなければならないはずだが、それは子どもたちを観衆とした儀式魔法で解決したらしい。
それからは、木賃宿で子どもたちを綺麗にさせ、《食料作成》の儀式魔法で出した食料を褒美として振舞ったようだ。
最後に、食料の残りを木賃宿の容器に入れ、袋入りの飛蝗を置いて帰ったらしい。

…見事だ。
待てよ、ということは奥にいる「何者か」とは取り引きができるのか?

木賃宿に入ると、大きな食料の容器も大きな袋も見当たらなかった。
この書き置きはおそらく…
ここはこう読むはずだから…

「食料の援助、感謝する。
ガケカエのアルジ」

なるほど、食料は既に持って行かれた後か。
さて、ここの調査と記録をもう1度行おうか、それともすぐに先へ進もうか。

追伸:これからは、「何者か」の<ナナ語>も(慣れたので)修正なしで読むことができます。
また、調査を行う場所では<記録>判定をお願いします。


MIKE

飛蝗はいなくなったのは良かったが、
臨時雇いの人を何人もここへ入れることをミワ氏はよく許可したものだと思う…。
この遺跡に関する情報は既にある程度、公にしているのかもしれないが…。

別の探索者の隊はこの先のどこまで調査を進めているのだろうか?
「何者か」が取引に応じてくれるということは、
「会って話を伺いたい」と書置きを残せば話が聞けるかもしれない。
どうしたものか…ここの記録をしながら相談したい。


ELIZA

ふと気がついた。
今回問題になっているのは、冥素とこの空間についての秘密だ。
冥素の方は、特別処理班が銅山に出入りしている時点で既に公になっていると考えるべきだ。
特別処理班がいれば冥素はまず大丈夫なので、これ以上問題を抱えていると悟られないためにも「普段通りに」行動することが重要になってくる。
また、儀式魔法の観衆となるくらいだから、集めた子どもたちはよほど誠意のある、信用にたる人物なのだろう。
それにミワ氏なら、超能力を使って相手の記憶を改竄することもできる。

(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(1)(1)=(4))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (4)(5)(4)=(13))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (4)(3)(4)=(11))
調べてみると、木賃宿は前回来たときとほとんど同じ状態になっていた。
そのため、簡単に完璧な記録が取れた。
これで他の2人の鼻を明かすことができるな。

記録の合間に余裕ができたので、さっき気になったことを訊いてみる。

「…アルジさまは「神」ではないにしても神格よ。
こちらが「参る」ことはあっても、「会って話す」というのは難しいと思うわ。」
「…先日の夜会でも言っていましたが、アルジさまは環境とそこに住む生命の守護者なんですよね。
その方が援助を求めているというのは、アルジさまのいるところがよほど大変な状況になっているのだと思います。」

…そうだった、相手はアルジだ。

別働隊の進展状況を確認するために、昨日の記録の続きを読む。
どうも、別の探索者は木賃宿の周辺までにしか行っていないらしい。
(キエヅの<動植物知識>判定(目標値10) [3D6] (1)(2)(3)=(6))
…これは何だ?
ここで見つけたとされる生き物の絵の中に、全く見慣れないものがいる。
この特徴からすると、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目ドラゴン科の生き物らしいが…

(ポーラの<動植物知識>判定(目標値12) [3D6] (4)(5)(3)=(12))

(注:この時点ではティナは記録を読んでいないので判定を行っていません。)

「やっぱりドラゴン科よね、これ。
でも普通、ドラゴン科の蜥蜴って、普通体長1’程度しかないよね。」

確かに。
しかし、この記録によれば、問題の蜥蜴の体長は1へクスを優に超えるという。
遠く離れたところでこちらに気がついて逃げ出したらしいので、性格は臆病らしいのだが…

とにかく、あまりのんびりとはしていられない。
先を急がないとな。

追伸:別働隊に探索の成果は期待しないでください。
また、「アージェントの外套」のため、今回は暑さに抵抗する判定にペナルティーがかかりません。
例の神殿までは(無荷状態で)歩いて2時間ほどかかるので、判定と疲労の処理はそちらで行ってください。
(1時間歩くと(荷重レベル)+1点疲労するのも忘れずに。)

最後に、話に出てきたドラゴン科の蜥蜴のイラストを紹介しておきます。

普通のもの

この空間で発見されたもの


MIKE

体長が1へクスもある蜥蜴か、肉食なのだろうか…怖いな。
…「臆病な性格」というのは別働隊の主観だろうな…。
別働隊の人数などを判断して逃げ出した可能性もある。
…その場合は高い知能を持っているかもしれないな、
離れて行動しないように二人にも注意しておこう。

飛蝗はいなくなったのなら先に進もう、
あの先に見えたティウ神殿へ行こう。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (6)(6)(2)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (6)(3)(5)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(2)(1)=(4))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(5)(3)=(13))
外套を着ていてもやはり暑いな。

…ゴーレムの足跡があった道だったな、
別働隊の要請でアルジが木賃宿へ来たということなら
その痕跡、足跡のようなものは道に残っていないだろうか。


ELIZA

(キエヅの<神学>判定(目標値8) [3D6] (3)(3)(6)=(12))
(ティナの<神学>判定(目標値6) [3D6] (4)(6)(4)=(14))
(ポーラの<神学>判定(目標値6) [3D6] (6)(3)(2)=(11))
「…さあ、アルジさまには足はないはずですが。
どうやってここまで来るのでしょうね?」
「神格ともなれば、遠く離れたところのものを知ることは簡単だと思うけど…
ひょっとしたら、使いの者を送っているのかもしれないわね。」

(キエヅの<探索>+1判定(目標値11) [3D6] (4)(6)(2)=(12))
(ティナの<探索>+1判定(目標値9) [3D6] (3)(5)(6)=(14))
(ポーラの<探索>判定(目標値8) [3D6] (3)(6)(5)=(14))
2人の言葉で、木賃宿で何かの痕跡がないかを探したが、結局何も見つからなかった。
ここでこれでは、他の痕跡を調べるのはまず無理だろう。

途中の「棚田」の中では、何かの屑のようなものに生き物が群がっていた。
おそらく、上流にある木賃宿から流れてきたものだろう。
このような場所では、餌となるものがほとんどないのだ。

神殿は、やはり非常に大きいものだった。
20ヘクス以上はある壁面には一面に彫刻が施されている。
少し様式が違うが、これは明らかにティウ神殿だ。
入口には扉は無く、ただ横5ヘクス、縦10ヘクスの穴が開いているだけだ。
ここからでは中の様子は判らないが…どうしよう。


MIKE

神殿に着くまでに気になったのだが、
棚田には何か植わっていて、ゴーレムの足跡はどこへ向っているのだろう。

壁画は貴重な資料になりそうだ…何が描かれているのかしっかり記録しよう。
せっかくなので絵にも収めておこう。
これもやはり木賃宿と同じように石灰岩で最近建てられたものなのだろうか?
…だとしたら漆黒の部屋のところから石灰岩を運んだのかもしれない。
大変な労力だな…ゴーレムが使われたのかもしれない。

神殿ということは神が奉られているということか…
あるいは実際に神格がいるのかも知れない。
記録が済んだらティウのしきたりを思い出しながら入ろう。


ELIZA

(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(2)(3)=(7))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(2)(4)=(8))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (5)(1)(5)=(11))
「棚田」とはいっても、鍾乳洞の中にできた板状の水溜りに過ぎない。
少し水草は生えているが、何かを植えてあるというわけではなさそうだ。

神殿の近くに来ると、足跡は確認できなくなった。
むしろ、40へクスおきにしかない足跡を、長い距離追跡できたほうが不思議だ。

(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(2)(2)=(6))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(2)(1)=(5))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (1)(1)(1)=(3))

(注:ポーラは<記録>判定に出目3でクリティカル成功したので、記録している
対象についてある程度の知識を持っていることにしました。)

「この浮き彫りは…全てティウの創世神話ね。」

確かに。
神殿がいつ造られたものであるかは見当が付かないが、建材は石灰岩だ。
この空間の石は右を見ても左を見ても石灰岩なのだから、当然のことなのだが。
それでも、この神殿を造るために必要な労力は並大抵のものではないだろう。

神殿の中は柱のようなものが林立する大聖堂になっていた。
上部にある小さな天窓からしか光が入ってこないので、薄暗くてひんやりと涼しい。
近づいてみると、柱のようなものは全て高さ3へクスのゴーレムだ。
…見たこともない素材だな。

突然辺りが暗くなった。
振り返ると、いつの間にか入口を塞ぐように大きな石灰岩の扉が出現している。
…何だ、この音は!?

「落ち着いて、これはティウの賛美歌よ。」

確かに、<ナナ語>だがこれはティウの賛美歌だ。
ゴーレムたちが一斉に歌いだしたのだ。
そして、ゴーレムたちの視線の先にあるのは…
6本の腕に3つの顔、ティウの「神」に似ているが明らかに違う。
身の丈10へクスはあるそれが、<ナナ語>で話しかけてきた。

(キエヅの<ナナ語>判定(目標値12) [3D6] (3)(2)(3)=(8))
(ポーラの<ナナ語>判定(目標値11) [3D6] (1)(1)(4)=(6))
「我は、ティウの「経典」なり。」

追伸:ここで出てきたものについての知識は、ティウに関するものですが基本的な知識ではありません。
そのため、何なのかを知りたい場合は別途<神学>判定を行ってください。
(修正は秘密なので、素の判定の成功度でこちらが結果を判断します。)


MIKE

(キエヅの<神学>判定(目標値8) [3D6] (5)(6)(4)=(15))
「経典」だって…?
そもそもなんのためにこんな場所に神殿があるのだろうか、
木賃宿といい、我々を導いてくれているようにも思われる…が、
…だめだ、突然のことであまり考えがまとまらない。
入口が塞がってしまったのも気がかりだ。

とにかくすこし相手の出方を見てから、話を聞いてみよう。
この神殿は何なのか、今この空間で何が起こっているのか?
状況が掴めないままでは進むわけにはいかない。


ELIZA

しばらくすると、ゴーレムたちの歌が止まった。
同時に光が戻ってくる。
どうも敵対するつもりはないようだ。

「神殿なるは神殿なり、神殿ならざるは神殿ならず。」
「この空間に訊くべし。」

左の顔が答えた。

「この辺はどこも石灰岩で真っ白なるも、白からざるは如何なる時か。」
「この空間ならざるは何ぞや。」

右の顔が答えた。
(キエヅの<神学>判定(目標値8) [3D6] (5)(5)(1)=(11))
(ティナの<神学>判定(目標値6) [3D6] (2)(6)(6)=(14))
(ポーラの<神学>判定(目標値6) [3D6] (4)(3)(6)=(13))
全く理解できないが…これはティウ問答か。
そうならば、普通に答えてもどうしようもない。

「…答える能わずか、ならばここはティウ神殿なり。」
「我何も知らぬも、道沿いに200カイリにてガケカエの街あり。」

少し黙っていると、真ん中の顔が答えた。
…さらりと凄いことを言われたような気がする。
ここで少し休むべきだろうか。


MIKE

…さっぱりだ。
石灰岩が変色するような化学反応でも答えればいいのか?
ティナとポーラにもどう対応すべきか相談してみよう…。

どちらにせよ本当に200カイリもあるなら、進むだけの準備は無いぞ…。
しかし今と同じように次に準備をしたとしても200カイリを踏破できるとは思えない。
ガケカエへ行く道沿い以外のルートが無いか聞いてみよう。

地図上で200カイリ先を外挿してみよう…どこに続いているだろうか?
…そういえばカイリは曖昧な単位だったな…厳密にしておこう。
200カイリが果てしなく長いことに変わりは無いが…。


ELIZA

「さあ…
私にも全く解りません。」
「…これはティウ問答よね。
なら、普通に答えても無駄よ。」

二人にも全く解らないらしい。

「外道も道なり。」
「思うが故にカイリあり。」

左の顔が答えた。

「外道とは何ぞや、道妨げる物か。」
「長さとは何ぞや、カイリとは何か。」

右の顔が答えた。

「道沿いに行くが一番の早道なり。」
「ティウ信者なら50時間、バージェスの徒なら125時間。
道沿いには木賃宿がある故、休みながら行けばよい。」

真ん中の顔が答えた。
結局、素直に道沿いに行くしかないようだ。
…この言い方だと、おそらく200カイリは300km程度だろうな。

地図は持っていないので、頭の中の地図でこの道がどこへ続くか考えてみる。
(キエヅの<地域知識/ナバン連邦>判定(目標値10) [3D6] (6)(1)(6)=(13))
…だめだ、さっぱり思い出せない。
それに、自分の記録が正しいとすれば、この空間は緩やかながら曲がりくねっている。
これでは、どこにガケカエがあるかはまるで判らない。

(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (5)(1)(4)=(10))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (1)(2)(5)=(8))
ティナとポーラは内部の記録に入っているようだ。
自分も記録をして…次にどうするかだな。


MIKE

真ん中の顔としか会話が成り立っていないな…。
どうも左の顔は直感的な、右の顔は理論的なとらえ方をしているような気もするが…。
とりあえず記録だな…。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (1)(5)(5)=(11))

ガケカエで今、何が起こっているのか、と
奥にいる「何者か」が我々探索者を呼んでいるのはどういう意図か、を聞いておこう。

「何者か」は奥(ガケカエ)で何かに窮しているように思われるのだが、
これだけの神殿や木賃宿を用意するような力をもつ相手である。
我々に何かできることがあるのだろうか…。

ガケカエに着くためには木賃金宿だよりになる可能性が高く、
万が一の場合は遭難する可能性もあるが…行ってみるか?
当分帰れないかもしれないが…。
二人にも聞いてみよう、準備万端とは言いきれないが…。


ELIZA

「只進め。」
「因を考えるべし。」

左の顔が答えた。

「道を全く知らぬ者、如何にして道を知るや。」
「何故に彼(か)は動きしか。」

右の顔が答えた。

「我何も知らず。」
「彼(か)はアルジと思いしも、何故かは知らず。」

真ん中の顔が答えた。
一応、それぞれの顔はこちらの言葉をきちんと受けて答えを返しているようだ。
2人は…ポーラが話の内容を日本語に訳してティナに話しているようだ。

「…装備としては大丈夫でしょ、「どこでも雑炊鍋」もあるし。
それを使わなくても、合計で3人で6日分くらいの食料を持っているはずだし。」
「…相手が困っているのなら、行くしかないと思います。」

結局、ここで昼食を摂って少し休んでから奥へ向かうことになった。
一昨日と全く同様の形になる。
…《鷹目》を借りていったポーラが戻ってきた。

「ちょっと神殿の上に登って見てたんだけど、この先30カイリまでは道が続いていることが確認できたわ。
で、10カイリおきに小さな建物が見えたから、それが木賃宿だと思う。
…さあ、行きましょうか。」

(注:このシーンには、 こちら に挿絵があります。)


MIKE

ふむ…食料の問題は一応、自給自足は可能だな…行こうか。
装備か、熱線銃の受け取りは相当先になりそうだな…それはいいが、
記録用紙が足りるかどうかが少し気がかりだな、
少し節約を心がけておいた方がいいかもしれぬ。

この先の道はどうなっているだろう…やはり単調な下りが続くのだろうか、
帰りは大変かもしれないな…。


ELIZA

道は長かった。
全く同じような風景の中をただひたすらに進んだ。
途中にある木賃宿も全く同じ形だった。
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (4)(5)(3)=(12))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (3)(3)(1)=(7))
地下空間の概形を記録していなければ、堂々巡りと思ったことだろう。
この空間はほぼ水平にうねうねと伸びているようだ。

そんな中でも発見があった。
所々で株立ちになっている植物の根元に施肥がされていたのだ。
そしてその中の白い粉末…間違いない、これは石膏だ。
クロノの銅山で回収された硫黄が使われたのだろうか。

(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(3)(1)=(6))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(1)(2)=(8))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(3)(5)=(10))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (4)(4)(6)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (6)(4)(4)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(5)(4)=(11))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(2)(3)=(6))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (3)(5)(6)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(5)(5)=(15))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(1)(1)=(4))
この空間の暑さは確実に体力を奪っていく。
たとえドワーフといえど、これでは長時間歩き続けることはできない。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(1)(4)=(10))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(2)(4)=(7))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (6)(5)(3)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (3)(6)(3)=(12))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(2)(5)=(9))
ほぼ10カイリおきにあるらしい木賃宿の2つ目で夕食を済ませ、3つ目で休むことにした。
どちらも早いが、明日以降に疲れを残さないためには必要なことだ。
…今回は「どこでも雑炊鍋」の世話になったが、ずっとそれでは飽きるかな。

まだ眠るには早い時間だ、2人はどうしてるかな。
ティナは大部屋の中で…ポーラは木賃宿の屋根の上にいるのか。

追伸:2人に特に何もしなければ、そのまま日が変わります。
また、これ以降はイベントを木賃宿の幾つ目かで処理するので、行軍と暑さによる疲労の管理はそちらで行ってください。
ここで、木賃宿と木賃宿の間は10カイリ、(無荷状態で)歩いて2時間半かかるとしてください。
(例:木賃宿を2つ進む場合、まず行軍で5点疲労し、それから暑さに耐える判定を10回行います。)


MIKE

(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(6)(4)=(12))
ここまで単調だと記録することも比較的少ないな。

植物に施肥か…遺跡とばかり思っていたが、
案外、活動的な街があるのかもしれない。
一面の《持続陽光》といい…アルジが目覚めさせているのか?

この先200カイリまで《持続陽光》に覆われていたとしら、
どれくらいのエネルギーが必要だろうか、計算だけしてみよう。

2人が気にはなるが、これ以上迷惑はかけられないな、
今日は早いうちに寝よう…明日の早朝に行水でもしておくか。


ELIZA

この空間には広い所も狭い所もあったが、平均すれば100へクス程度の幅だ。
そこに200カイリをかければその面積は約3600万平方へクス。
ここで使われているのが我々が用いている《持続陽光》と同じものかは分からないが、1平方へクスにこの効果を出すには300ヒローの仕事が必要になるだろう。
つまり、仕事は100億ヒローにも達しうるのか…

(注:《持続陽光》は範囲呪文で、効果を永続化させる魔化の消費エネルギー
は通常の消費エネルギーの100倍なので、まとめて魔化すれば道の進み方
により消費エネルギーが減ります。)

もう寝よう。

追記:次はセッション9日目の行動を書いてください。
また、セッション8日目の行動で<生存/砂漠>は16時間、<行軍>は12時間、<神学>は8時間、<絵画><追跡><記録><動植物知識><ナナ語><探索><日本語>は4時間分学習されます。
(これにより、<探索>の技能なし値は知力−2、<神学>の技能なし値は知力−4になります。)


セッション9日目

ELIZA

目が覚めると、少し離れたところで2人が寝ていた。
2人を起こさないように時計を合わせ、行水に向かう。

「…あ、ごめんなさい!」

振り返ると、尻尾が引っ込んでいった。
ティナも目が覚めたようだ。

朝食はやはり「どこでも雑炊鍋」だった。
…味付けは自在に調節できるのか、これならば飽きがこない。
粥や雑炊、汁物しかできないので、何時かは何とかしないといけないのだが。

「…このままずっと続けられたらいいですね。」

(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (3)(6)(2)=(11))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(3)(6)=(11))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (4)(3)(2)=(9))
記録をつけながらティナが呟いた。
何を言っているんだ?

昨日と同様、単調な景色の中を進む。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (3)(3)(1)=(7))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(2)(5)=(9))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(1)(6)=(12))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(5)(5)=(15))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(5)(3)=(10))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(4)(2)=(7))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(2)(4)=(7))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(6)(4)=(15))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (6)(6)(3)=(15))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(6)(3)=(11))
…そろそろ5つ目の木賃宿だな、《鷹目》で見てみるか。

…手前に何かいる!
あれは…例のドラゴン科の蜥蜴だな。
ちょっと待て、体長が7へクスはあるぞ!


MIKE

7へクスだって!?
思わず《鷹目》を取り落としそうになったが、2人に伝える。
この距離で気付いてよかった。

あの大蜥蜴をどうにかしなければ先に進めないぞ。
何とかやり過ごせればいいのだが、気付かれたら危険だ。
温厚な生き物だといいのだが、期待はしない方がいいな。

魔法が使えればいいのだが、力づくで排除するしかないのか?
その時は2人とも連携する必要があるので、よく相談しておかねばな。


ELIZA

「あわわ、大変。」
「ちょっと貸して。
…あの辺りまでの距離は1500へクス弱、空間の幅は30へクスくらいね。
(蜥蜴の視覚−2判定(目標値11) [3D6] (5)(4)(2)=(11))

(注:本来は−6の修正がかかる判定ですが、キエヅの外套が光って目立つ
ので+4のボーナスが付いています。)

で、こちらに向かってまっすぐ進んできている、と。」

何だって!
…確かに、ゆっくりとだが、相手はこちらに向かってまっすぐ歩いてきている。
相手を迂回することはできそうにない。

「…多分この外套のせいじゃないかな。」
「この距離なら引き返せば振り切れると思いますが…
それでは根本的な解決にはなりませんね。」
「撃つならそっちがお願い。
私の銃だと弾が届かないから。」

追伸:蜥蜴に発砲する場合、《鷹目》を使ったとして距離と速度の修正は−11、大きさの修正は+3として扱ってください。
なお、この距離はレマントン.42の半致傷距離を越えているので、正確さのボーナスは得られない上、与えるダメージも半分になることに注意してください。


MIKE

………いや、すぐ撃つのは早計か。
この距離で撃っても下手に刺激をするだけかもしれない。
7へクスもある相手だ、本当にこの銃で倒せるのだろうか?
引き付けて撃ったとしても近づかれたら終わりだ。
熱線銃があればな…。

行動
大きさや類似の生物から判断して、
相手の生命力やが走る場合の速度を慎重に推測する。
この遠距離なら何発で倒せそうなのか。
ある程度の近距離なら何発必要で、
近づかれるまでに何発発砲が可能なのか。


ELIZA

この距離からでは、相手にはかすり傷程度しか負わせられないだろう。
弾が外れることも考えれば、今持っている弾丸を全て撃ったとしても相手を弱らせるのがせいぜいだ。
もっとも、同じ方向から何回も攻撃を受ければ、それほど強い動機がなければ逃げ出す可能性もある。

相手を確実に負傷させるには、160へクス以内に近づいて撃つ必要がある。
これなら5、6発当てれば相手を無力化できるだろう。
問題は、相手が突進して来た場合、十数秒で距離を詰められることだ。
あの大きさでは、体力はドワーフ族をも上回るだろう。
さらにドラゴン科の蜥蜴は炎を吐く。
至近距離に近づく前に攻撃を仕掛けてくることもありうるのだ。


MIKE

…退こう、分が悪すぎる。
相手をやり過ごすいい手立てが思い浮かばない…。
この外套のように光るものに向かう習性などが
あるのかもしれないがその保障はない。

事態が好転するのを待とう……悪化するかもしれないが。

行動:後退して様子を見ることを提案する。


ELIZA

「引き返すって、どこまで引き返すんですか?
これではいつまでたっても先へ進めません。」
「…臆病者。
何のために鎧を着てるのよ。
追い払えばいいだけだから、近づいて1発撃ち込めばいいのよ。」

言うが早いか、ポーラは蜥蜴に向かって飛んでいった。
くわばらくわばら、もう見ていられない。
《鷹目》をティナに渡し、自分は伏せて隠れることにした。

(ポーラの<軽業>判定(目標値9) [3D6] (4)(2)(4)=(10))
(爆発のダメージ決定(叩き(爆発)、6D) [6D6] (1)(6)(5)(5)(3)(3)=(23))

(注:爆発の至近距離にいた蜥蜴は爆発ダメージをそのまま受けますが、ポ
ーラは爆発中心から4へクス離れていたので、受けるダメージは4分の1(5
点)になります。)

(落下のダメージ決定(叩き(落下)、5D−10) [5D6] (1)(2)(5)(3)(1)=(12))
(蜥蜴の受動防御判定(目標値2) [3D6] (6)(2)(5)=(13))
(ポーラの受動防御+5判定(目標値7) [3D6] (3)(2)(2)=(7))

(注:これは破片が命中するかどうかの判定です。ポーラは爆発の中心から
4ヘクス離れたところで地面に倒れている(<軽業>判定に失敗しています。)
ので、受動防御に+4の修正(爆発の中心が地面ならさらに+2)の修正が
かかるのですが、爆発の中心が地面か空中かが微妙なので、ポーラの受動
防御には合計で+5の修正をかけることにしました。)

(破片のダメージ決定(切り、1D) [1D6] (4)=(4))
(蜥蜴の敏捷力判定(目標値13) [3D6] (6)(6)(5)=(17))

(注:これは蜥蜴が跳ね飛ばしにより転倒するかどうかの判定です。これで蜥
蜴が転倒したので、大ダメージによる転倒の判定は行っていません。)

(蜥蜴の生命力判定(目標値16) [3D6] (6)(1)(2)=(9))

(注:これは蜥蜴が朦朧状態から回復するかどうかの判定です。)

どーん。

…何だ、今の音は?
銃声とは思えない大きさだし…

「ポーラさん!」

顔を上げると、ティナが走り出していた。
…最悪の事態が発生したようだ。


MIKE

なんてことだ、これなら準備して待ち構えておいたほうがましだった。
…反省は後だ。今はサポートするしかあるまい。
まずは、何が起こったんだ?

行動:銃を抜いてティナを追いかける。


ELIZA

ティナは《鷹目》を外して走っている。
《鷹目》を使うと近くが見えなくなるから当然か。
しかし、これでは何が起こったのかは分からない。
とにかく、近づいて確認しないと始まらない。

(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (6)(2)(2)=(10))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(6)(2)=(9))
(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (1)(6)(5)=(12))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (3)(3)(1)=(7))
(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (4)(4)(5)=(13))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (4)(3)(4)=(11))
(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (4)(4)(2)=(10))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(6)(6)=(17))
…痛っ。
距離を考えて走っていたつもりだったが、筋を違えてしまったようだ。

様子が分かる辺りまで近づいた頃には、全ては終わっていた。

(注:ポーラと蜥蜴が遭遇した場所が(以前の場所から)1000へクス離れて
いるとしたので、800へクス走れば様子が分かるものとしました。)

蜥蜴の姿は既になく、ポーラは無事に立っているようだ。
ティナは鍋の中からパンを取り出して食べている。

「…全く。
臆病も程々にしないと、余計な危険を招くことになるわよ。
まあ、今回のは想定外だったけど。
いきなり浮力が下がったかと思うと、蜥蜴の炎が爆発して。
…爆発で少し火傷した程度で、怪我はほとんどなかったけどね。
そういえば、救急箱か何かを持ってたよね?」

…浮力が下がる? 爆発?

「ところで、蜥蜴はどうする?
とりあえず、向こうに逃げていったけど。」

ポーラの指した方角は木賃宿とは別の方向だ。
まっすぐ木賃宿に向かうだけなら出会うことはないだろうが…

追伸:キエヅは長距離を走る際の生命力判定にファンブルしたので、1点疲労する代わりに1点ダメージを受けることにしました。
このダメージは応急処置では回復せず、魔法か自然治癒でしか回復しません。

(注:これはベーシック【完訳版】のルールとは異なります。)

あと、判定が必要な行動を行う際は、自発的に判定を行ってください。
(GMが無理だと判断した場合は、その行動を取り消すことがあります。)


MIKE

救急箱はある…それはいいのだが、
空気を浄化するような装備が無いぞ…。

可燃性の気体が充満している可能性が高いように思われる…。
蜥蜴が生きていることからすぐに窒息するものでは無いのかもしれないが、
爆発した時点でかなり危険である。

浮力が下がったということは空気より軽いということだろうか?
だが、今は我々は下って行っているはずだ。
ここまではその「気体」が来ていないように思われるがどうなのだろう?
奥のほうで滞留しているのだろうか?
来ている事に気づいていないのなら恐ろしい事態なのだが…。

行動:科学的(主に物理)に危険かどうかを判断したい。
どういう風に爆発したか(火がどこまで来たか)も聞いて判断しよう。


ELIZA

(キエヅの<物理学/TL6>判定(目標値13) [3D6] (3)(6)(5)=(14))
ポーラから爆発について色々訊いてみたが、何が爆発したのかは見当も付かなかった。
これでは推定のしようがない。
…だが、この前の飛蝗から逃げたときにもポーラは飛べなかった。
その辺りからこのような気体が漂っていたとすれば…恐ろしいことだ。
なにせ記録した限りでは、ここはほとんど平坦な空間なのだ。

(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (3)(1)(2)=(6))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (1)(3)(1)=(5))
ティナとポーラは記録をつけているようだ。
そうか、これも大事な記録事項だな。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (4)(6)(2)=(12))

「…ところで、救急箱は持っているだけじゃ意味がないのよ?」

ポーラが言ってきた。
言われてみれば確かにそうだな、手当てをしておこう。
(キエヅの<応急処置/TL5>判定+2(目標値12) [3D6] (2)(2)(6)=(10))
(<応急処置/TL5>の回復量の決定(1D−2、最低1) [1D6] (3)=(3))
…とりあえずはこれでいいはずだ。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (1)(1)(5)=(7))
しかし炎天下での作業は堪える。

それに根本的な問題が解決したわけではない。
とりあえず5つ目の木賃宿で食事と休憩をとってどうするかを考えよう。

追伸:応急処置で包帯は1回分消費されます。


MIKE

こんな平坦な場所では落ち着いていられない…。
この先《鷹目》で見える範囲で空間の状態に変化が無いのか、
まだこの先、平坦な道が続くのかを見てみよう。
また、この宿に状態を打開できるような装備などがないかも確認しよう。

もし何もないのであれば、
かなり奥まで来てしまってはいるが、戻るべきではないだろうか。
今の装備で進むのは死ににいくようなものだろう。
手遅れになってからでは遅いのだ。

この二人は進むと主張するかもしれないが、
進むに足るだけの根拠が示されなければ反対せざるを得ない。

ティナに対しては保護責任があるので説き伏せるつもりだが、
あるいはポーラと分かれてでも戻るという最悪の選択肢があるかもしれない…
その場合に手持ちと今までの宿の食料で帰れるだろうか?

追伸:この状況から判断すると「戻る」と宣言せざるを得ません。
それともキエヅの性格からくる杞憂が状況認識を誤らせているのでしょうか?


ELIZA

(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (5)(5)(2)=(12))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (2)(1)(3)=(6))
木賃宿に辿り着き、いつものように記録をとる。
(キエヅの視覚判定(目標値16) [3D6] (6)(6)(3)=(15))
木賃宿の窓から《鷹目》で先の道を見ると、見えるか見えないかのところの天井に大きな穴が開いている。
もう昼の時間なので、これからどうするかは雑炊鍋の厄介になりながら話し合うことにした。

「今ここから戻るなんて論外ね。
何が問題なのかを把握しなければ、何度挑戦しても同じことよ。」
「そういえば、どうして私たちは異常に気が付かなかったのでしょう?」
(ポーラの<化学>判定(目標値6) [3D6] (1)(3)(1)=(5))
「あれは空気より軽くて無味無臭、無色透明で爆発するみたいだからね。
…そんな気体は、沼気か水素くらいしか思いつかないわね。」
(ティナの<化学>判定(目標値6) [3D6] (2)(1)(2)=(5))
「そうですね、私もそう思います。」

そんなものが混ざっているような空気はいつ爆発するか判らない。
…もしかして、あの大穴はクロノの瓦斯田につながっているのか?

「でも、ここまで気がつかなかったのも幸運というか必然というか。
気体自体に害があるものじゃないから、火を使うようなことがなければ安全だしね。
幸いここでは暖を取る必要もないし、《調理》もあるから火を使うことはまずないわ。
…火花の出る武器類はあまり使うべきでないかもね。」
「そういえば、さっきの蜥蜴の所に行くのに、ポーラさんは飛んでいましたよね?
爆発する沼気の中では飛べないわけですから、安全な所と危険な所があるのではないでしょうか?
それに、火を吐くといつでも爆発するような場所で火を吐く蜥蜴がいるとは思えません。
この空間も、大抵は安全なのではないのでしょうか?
問題はそれをどうやって確認するかですが…そうだ、あれがありました。」

ティナが取り出したのは、この前火薬ギルドで買っていた強盗安全灯だ。
そうか、これがあれば大体だが沼気の濃度を知ることができる。
燃料を木賃宿で補給すれば、安全確認に使い続けることができるだろう。
それに、ポーラが飛べるかどうかも目安になる。
危険な地域では火を消し、火花を出さないように通り過ぎればよい。
安全灯には火が点いていても爆発する危険はない。
…とりあえず、今ここがどうなっているのかを確認してもらおう。

「…今はほとんど沼気がないみたいです。」
「…天井まで普通に飛べるわ。」

とりあえずは大丈夫なようだが…やはり戻るか?
…戻った所でどうにかなる問題だとは思えないのだが。

追伸:木賃宿で休んだことで、疲労は7点回復します。
(もっと休むという行動をとれば、疲労は更に回復します。)
なお、キエヅの性格のために読み取りにくくはしてありますが、与えるべき情報は与えています。
これまでのことを全て把握して適切に判断すれば、素直に「進む」ようにシナリオはできています。


MIKE

このような場所に蜥蜴がいること自体がかなり不自然なので、
いつでも爆発するような場所で火を吐く蜥蜴がいるとは思えない
という考察に関しては賛同はできないが、
安全灯が濃度の測定に使える事には気づかなかったな…。
それならば何とか進むことも可能だな…。

水素は自然に発生しているとは思えないな…この気体は沼気か?

いくつかの考察をまとめてさっさと進もう…。
ここにいたらまた気体が滞留してくるかも知れない。
危険地帯を知ることはできても、危険を除去できるわけではないからな。


ELIZA

続く道は、何事もなく進むことができた。
ただ、例の大穴の辺りでは予想通り沼気の濃度が跳ね上がっていた。
そこではポーラも飛べなくなったらしい。
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (5)(2)(2)=(9))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (2)(2)(5)=(9))
…ちゃんと記録しておかないとな。

(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (3)(3)(4)=(10))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (3)(1)(6)=(10))
今日は8つ目の木賃宿で休むことになった。
この調子だと、1日歩いて50カイリほど進むことになる。
つまり、ガケカエに着くのは明々後日になるわけだ。

食事を摂り、3人の最後に水浴びを済ませて戻る。
…奥で2人は何を話しているのだろう?

「キエヅさんのことですが…」

追伸:最後の台詞に反応しなければ、そのまま日が変わります。


MIKE

何を話しているんだ?
この切り出しからすると、私に関する批評かも知れぬ、
気付かれないようにそれとなく聞くのがよさそうだ…。

聞きながら少し自身の事を内省する。
遺跡調査での「障害」に対して私にしては少し消極性が過ぎたかもしれぬ…。

しかし、今回の遺跡調査では洞窟の地理などばかりが記録されるだけで、
この遺跡は何なのか、何が起こっているのかなど、
根本的な事象についてがすっきりしないことも、
物理学で定義があいまいなまま理論を組み立てているような気分に私をさせている。

パーティにわだかまりが残るのは好ましくないので、
一通り聞かせてもらった後で、一度話し合おうと思う。

私に関することもそうだが、遺跡に関する2人の考察も聞いておきたい。


ELIZA

2人が話しているのは自分の「臆病」さについてのようだ。
自覚はしていたが、改めて言われると耳に痛い。

「ですが…
んー、何て言えばいいのかな?」
「じゃあ、<アルティメット語>で話す?」

話題が変わったようだが、<アルティメット語>なので内容はさっぱりわからない。
最初はティナが訥々と話すのをポーラが黙って聞いていたが、途中からポーラが語気を上げてティナに話している。

話が一通り終わったようなので、2人の前に顔を出す。

「あ、あわ…」

ティナはひどく驚いた顔をしているが、ポーラにつつかれて立ち上がった。
そして、いきなり頭を下げて一息に叫んだ。

「あの…キエヅさん、
私はあなたのことがずっと気になっていました、
この仕事が終わったら私と恋人として付き合ってください!」

…驚いた。
ラミア族がここまで直接的な表現をするのはとても恥ずかしいことのはずだ。
この告白は決して軽々しく扱うことはできない。

「あんたがティナのことをどう思っているかは知らないけど、彼女は本気だから。
そのことを考えて行動しなさいね。」

ポーラが<ナナ語>で呟いた。


MIKE

内省していたところだったので、
驚いて言葉も出ない…
いや、黙っているのは彼女に失礼だな…。
願ってもない話じゃないか!
考えがまとまらないので、思っていることをそのまま口にだそう…。

「今まで仕事で私はずいぶん失態を繰り返してしまったが、
 それでもここまで来る事ができたのは、君のおかげだと感謝している。
 そんな私でも構わないのならば、喜んでお受けしたい。

 しかし失態したままでは君に申し訳ないのと、学者として情けないので、
 これからの仕事で君をリードできるくらいに頑張りたい。
 仕事が終わった後に、君を幻滅させてしまっていないか、
 もう一度だけ君の気持ちを聞かせてもらえないだろうか…?」

私の言える精一杯の気持ちである。
彼女のためにも仕事を頑張ろうと思う。


ELIZA

「あ、ありがとうございます!」

ティナが私の手をとった。
以前触れたときよりも暖かいが…ここが暑いせいだろう。

明日も早い、早く休もう。

追記:セッション9日目の行動で<生存/砂漠>は16時間、<行軍>は12時間、<応急処置><ランニング><記録><ナナ語><日本語>は4時間分学習されます。


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