プレイログその8


最新更新日:2006年8月27日(日)

システム名: GURPS シガン(第3版)

シナリオ名:「温故知新」(その6)

(注:各人の発言は、用語の擦りあわせ等で若干の変更をかけてある場合が
あります。)


セッション6日目

ELIZA

「遅い!」
「やっと来ましたか。
…これは仕事ですから、しっかりしてもらわないと。」

銅山に着くと、既に2人は待っていた。
昨夜仕上げた記録をミワ氏に提出していたためだが、まずは遅れたことを謝る。
…あれ、ティナの髪形が変わった?
昨日までは肩につかないほどに短かった髪が、今は長い三つ編みになった上でまとめられている。

(注:ティナの髪形については こちら (以前)と こちら (現在)のイラストを参照
してください。また、これによりティナの体力と知力は1点づつ成長しています。)

「…この髪はお世話になっている家で《養毛》をかけてもらって伸ばしました。
実は私、今日で満23小年なんです。」
「これでティナさんも大人の仲間入り、おめでとう。
明日は誕生日の祝いをしないとね。
…まあ、どこで祝うことになるかは分からないけど。」

アルティに住む女性は、子どもでもない限り髪を長く伸ばした上でまとめると聞いたことがある。
ということは、ティナはもう「大人の女性」な訳か…
…な、何を考えているんだ!

一昨日と違い、銅山にはたくさんの労働者が出入りしている。
どうも銅が運び出されているようだが…
(キエヅの<批評>判定(目標値12) [3D6] (4)(3)(5)=(12))
(ティナの<批評>判定(目標値13) [3D6] (6)(5)(3)=(14))
(ポーラの<批評>判定(目標値13) [3D6] (6)(2)(5)=(13))
これは見事に精錬されている。
電気精錬を用いても、これほどの品質の銅はなかなか造れない。
どういうことになっているのかを、現場監督者らしい人に訊くことにした。

「あ、おはようございます。
…これですか、これは銅山内部で見つかった銅で、昨日記録が終わったので回収しているところです。
こちらがその記録ですね、あなたたちが休んでいる間に別の人がつけたものです。
…その人は今日は休みですよ。」

銅の運び出し作業をしていることもあり、銅山の中には安全灯の明かりが点っていた。
これならば、自分で明かりを用意する必要はない。
ポーラの付けている《持続光》程の明るさともなると話は別だが。
そのポーラは、歩きながら他人の採った記録を読んでいる。
今になって眼鏡をかけているということは、遠視なのだろう。

「…なるほどね。
キエヅさん、あなたの置いた1フェフ銀貨が「磨き上げられて」いたようです。
で、それは「遺物」として提出されたので、本人にはこれが返されるそうです。」

受け取った封筒の中には、500ボロ硬貨が6枚入っていた。
辻馬車代をティナに払ってもらったことを思い出し、3枚をティナに渡す。
それにしても、「磨き上げられて」いた?
確かに、置いた銀貨は少し黒ずんでいたが…
後でその記録も確認する必要がありそうだ。

銅の搬出や放射性物質の処理作業が行われている脇を抜け、例の木賃宿に向かう。
とりあえずの休憩と、どのような隊列で奥へ向かうかを決めるためだ。
…何か様子が違うような?

「ところで、その足が遅いのはどうにかならないの?
これから先はかなり長いんでしょ、文字通りの意味で「足手まとい」だわ。」
「荷物が重いのなら、少し持ちましょうか?」

ポーラの言葉は辛辣だが、確かにそのとおりだ。
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (4)(3)(6)=(13))

(注:これは35℃相当の暑さに耐えるための判定です。ラミア族のティナには
これはまだ「快適な温度」であるため、ポーラは常動型の《冷房》の魔化製品
を持っているために判定を行っていません。)

少し荷物を持ちすぎたせいで、足も遅くなり、疲れもたまっている。
これからどうするかは考える必要があるな…

追伸:現在、キエヅは5点疲労しています。
(暑さで1点、軽荷での行動で4点という内訳です。)
(ベーコンの消費量(2D6+3) [2D6] (4)(5)=(9))
(クラッカーの消費量(2D6+3) [2D6] (6)(1)=(7))
また、忘れていた2日目の分も合わせ、ベーコンが12アスク、クラッカーが10アスク消費されます。
(特に宣言しないなら、予備の分からの消費とみなします。)

(これ以降は、5日目のスレッドを伸ばしたくないので、こちらに書いています。)

長い長いセッション5日目を、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
おかげで、様々なデータを採ることができました。
その感謝の念も込めて、「優れた演技」を1つ分進呈します。
なお、これまでの経験によるキエヅの学習量は以下のようになっています。
(書き忘れがかなりあったのでまとめました。)

<日本語> 80時間
<地域知識/ナバン連邦> 64時間
<ナバン連邦語/ドワーフ> 56時間
<地域知識/イグルス> 32時間
<ナナ語><地域知識/クロノ> 28時間
<言いくるめ> 24時間
<礼儀作法><記録> 20時間
<批評> 16時間
<調査><物理学><動植物知識> 8時間
<吟遊詩人><社交><絵画><指導><生存/砂漠> 4時間

これらにより、今後はイグルス、クロノ、ナバン連邦の<地域知識>判定を通常の技能なし値(知力−4)で行うことを認めます。


MIKE

木賃宿に置いて軽くすればいいとと思って食料をぎりぎりまで詰めたのだが、
ここまでで相当、足に疲労が来ているな……仕方がない。

「見通しが甘かった、すまない。じゃあ、頼めるかな?」

ティナにベーコンとクラッカーを10アスクずつ持ってもらおう。
一応、意図を説明して、負担なら置いていっていい荷物だと言っておこう。

ポーラは旅慣れている感じがするが、どのように荷物をまとめているのだろうか。

「私にもその記録を見せてもらえますか」

われわれ以外にも調査をしている人がいたのか、一度挨拶をしておきたかったな。
彼らはどの辺りまで調査をしているのだろう。
銅の精錬と磨き上げられていた銀貨…同じ技術だろうか?


ELIZA

「別にいいですけど…」
「ちょっと待って、どのくらい潜っているつもりなの?
そもそも、どんなものを持っているの?
ちょっと、それぞれの持ち物を確認させて。」

2人で記録を読んでいる間、ポーラに荷物の確認をしてもらうことにした。

「まず、ティナさんは…
着ているのは当世具足に外套、そして水袋と短剣を佩いている、と。
荷物の袋の中は…
方位磁針、時計、安全灯、懐炉、筆記具、燃料に砥石。
換えの服が1着に、身の回りのもの色々、後は弁当に携帯食が1節気分。
…まあ、実習生ならこんなものか。
で、キエヅさんは…
着ているのは当世具足に外套、そして水筒とレマントンを佩いている、と。
…ん、懐中電灯に方位磁針、筆記具に絵描き道具も持ち歩いているのね。
《鷹目》の眼鏡に魔除けの薬草まで…かなり偏執狂的ね。」

記録は銅の置いてある場所についてのものがほとんどだ。
特別に変わったところは見当たらない。

「さて、そうするとこの背嚢の中身は…?
工具類に救急箱、身の回りのものはともかくとして…
食料110アスクは明らかに持ちすぎ。
登攀用具に辞書に天幕…ここではまず使わないだろうから、置いてきてもよかったのに。
で、この大量の燃料は何に使うの?
あと、ここではこの寝袋と化粧道具は「絶対に」使わないわね。
…まったく、荷物は持っていればいい、というものじゃないのよ。
使わないものはどんどん取り去って、なるべく身軽にしておかないと、いざというときに困るわよ。」

どうもこの木賃宿までしか調査は及んでいないらしい。
…ちょっと待った。
ここに書いてある、木賃宿の備品の数が自分の記録とは違う。
また、「銀に困っている訳ではないので、表面の硫黄分だけ貰う」という<ナナ語>の伝言が置かれていたらしい。
どうも別の「何者か」がここを訪れたようだ。
これは調査をやり直す必要があるか?
…それにしても、人の悪口ばかり言って、自分はどうなんだ?

「私ですか?
まずは着ている服に護身用のゐんですかー、視力矯正用の眼鏡。
荷袋の中身は、身の回りのものに方位磁針、筆記具に弁当。
《時計》《幻覚かぶせ》《連動》《時報》の腕時計。
《暖房》《冷房》《発電》《日傘》の「快適玉」に《持続光》の飾り。
後は《食料作成》《水作成》《植物作成》《発電》《調理》《味付け》の「どこでも雑炊鍋」。
これらを全部、袋の《隠し金庫》の中に入れてあります。」

言うほどのことはあり、ポーラの装備は洗練されていて無駄がない。
持てる物が極端に限られる有翼民ならではの知恵なのだろう。

時間が時間なので、ここを少し見てから昼食をとって出ることになった。
…どのような態勢で行くかも問題だしな。

追伸:これからは、1つの場所(レス)ごとに<記録>などの判定を行ってください。
なお、別の調査員については、途中参加のプレイヤーが出たときのための伏線なので、気にしなくてかまいません。


MIKE

魔法の品か…眼鏡や薬草は冒険用具をそろえた店で店主に薦められるままに買ったのだが、
なるほど、いろいろと嵩張らずに高機能なものがあるようだ。
荷物の食料が減らせられればかなり軽くできるな…相当高価なのかもしれないが…。

前と異なるのは気になるな…軽く調査をしておこう。
銀の表面まで磨くとは「何者か」は硫黄を相当欲しているようだが、
硫黄の用途で思いつくものはないだろうか…。


ELIZA

(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (4)(3)(4)=(11))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (4)(6)(3)=(13))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (3)(2)(2)=(7))
(キエヅの<批評>判定(目標値12) [3D6] (3)(2)(6)=(11))
(ティナの<批評>判定(目標値13) [3D6] (4)(5)(1)=(10))
(ポーラの<批評>判定(目標値13) [3D6] (3)(1)(5)=(9))
「…このお酒、軽いというか、コクも何もないわね。
香りだけはいいんだけど。
もう1つは…これは完全な消毒用ね。」

調べてみると、木賃宿の備品は相当に整備されていた。
前には澱粉、砂糖、脂しか無かったところに、今は寒天、蒟蒻、酒、石炭酸、香、燃料などが加わっている。
…容器に彫られた<ナナ語>が正しいならの話だが。
流石に、2人のように今すぐ味見して確認する気にはなれない。
また、以前使ったものは全て元通りに補給されている。

2人の持ってきた弁当の量が多かったので、昼食はそれを3人で分けることになった。
(ティナの<社交>判定(目標値11) [3D6] (6)(1)(2)=(9))
(ポーラの<社交>判定(目標値13) [3D6] (2)(4)(2)=(8))

(注:これは自分の適切な酒量に合わせて酒を飲むための判定です。)

(ティナの酔いを決める判定 [1D6] (3)=(3))
(ポーラの酔いを決める判定 [1D6] (2)=(2))

(注:本来は1D3の判定ですが、1D6を代わりに使っています。また、空腹
などの条件を考慮し、+2の修正を加えて酔いの結果を出しています。)

2人ともさっき飲んでいた酒のせいか、顔が赤い。
(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (4)(5)(5)=(14))
(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (1)(2)(2)=(5))

(注:これは酔いから醒めるための判定です。また、この判定でポーラはクリ
ティカル成功をしているので、これ以降1回まで判定の結果を変更できるとG
M(ELIZA)は決めました。)

大丈夫とは言っているが、本当に大丈夫だろうか。

食事も終わったので、暑い中を記録を採りながら奥へと進む。
(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (4)(2)(3)=(9))
(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (5)(1)(5)=(11))

(注:これは酔いから醒めるための判定です。また、この時点での酔いの効
果で、2人とも一時的に知力が+1されています。)

(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (4)(3)(6)=(13))
元が鍾乳洞なので、せせらぎや棚田のような涼やかな風景があちこちに見られるのがせめてもの救いか。
今のところは一本道だが…

「…何でしょう、これ?
他には何もないようですし…」

ティナが言っているのは、石灰岩でできた道に残された足跡だ。
右足のものが1つだけ、空間の奥に向けて異様にくっきりと残っている。
とりあえず、ぱっと見て他には何も見当たらない。
…何なんだ、これは?


MIKE

右足のものが1つだけ?…どう考えても不自然だぞ。
足跡の大きさは? 模様は?
…いかん、少々動揺している。

…科学的に考えよう。
誰かがここだけ(意図的に?)踏みしめたものなのかもしれないので、
まずこの道の硬さを見てみる。
何もしなくとも足跡が残るような道なら、
足跡がひとつだけだとあまり不自然だ…他の足跡が無いかくまなく探すぞ。

足跡が古いものならその後に道が作られたのかもしてない。
あるいは有翼民がたまたまここを踏んで飛んだとか…。
…いかん、どんどん突拍子も無いことを考え始めているぞ。

「これは、どう解釈したらいいと思う?」


ELIZA

足跡は裸足で、自分のものより小さくポーラのものより大きかった。
周囲の石灰岩は舗装路のように硬く、普通には足跡などつきそうにない。
よく見ると、足跡の周囲の岩盤にひびが入っている。
足跡がついた際によほど強い衝撃を与えたらしい。
…ということは、この足跡をつけた「足」はとんでもない硬さを持っていることになる。
(キエヅの<物理学>判定(目標値14) [3D6] (3)(6)(2)=(11))
また、これほどの衝撃があると「足」の持ち主も相応の反作用を受けているはずだ。
このことを2人に伝え、足跡の「前方」を中心に徹底的に探す。

(キエヅの<探索>+1判定(目標値11) [3D6] (6)(3)(2)=(11))
(ティナの<探索>+1判定(目標値9) [3D6] (1)(2)(2)=(5))
(ポーラの<探索>判定(目標値8) [3D6] (3)(2)(3)=(8))
「…見つけました!」

推測通り、ティナが左足の足跡を見つけた。
先程と全く同様のものだが、問題は2つの間の距離だ。
先程の概算で予測できていたとはいえ、2つの足跡の間の距離は約40へクス。
これはつまり…

「…この足跡の主は、40へクスもの距離を平然と跳躍できる、ということね。」

ポーラによると、飛んでいった先にも、40へクスおきに足跡が左右交互に並んでいたのだそうだ。
(ティナの生命力判定(目標値13) [3D6] (4)(1)(6)=(11))
(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (2)(1)(6)=(9))

(注:これは酔いから醒めるための判定です。また、この時点で2人とも完全
に酔いが醒めました。)

(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (2)(6)(5)=(13))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (1)(5)(1)=(7))

(注:普通<探索>には1時間かかります。)

…暑さのせいか精神的な衝撃のせいか、頭がくらくらしてきた。
このままでは熱射病で倒れてしまうので、日陰を求めて先に進む。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (6)(3)(5)=(14))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (6)(3)(2)=(11))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (6)(1)(3)=(10))
記録もしっかりとしなければいけないのだが、朦朧としてうまくいかない。

(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (1)(3)(5)=(9))
…今度は何だ?
空間が一気に広がり、全体が緩やかな下り坂になっている。
(キエヅの視覚判定(目標値16) [3D6] (3)(3)(5)=(11))
遥か彼方に建物が見えるが、問題はその手前の黒い霧のようなものだ。
《闇操作》で極限にまで引き伸ばした《闇》のようにも見える。
このまま進めば建物の中で休めそうではあるが…

追伸:現在、キエヅは5点疲労しています。
(木賃宿での休憩で疲労が4点回復し、暑さで2点、無荷での行動で2点疲労したという内訳です。)
また、先の昼食はティナとポーラの弁当を分け合ったため、キエヅ自身の食料は減りません。


MIKE

岩盤の足跡に《闇》か…何も確かめずに進むのは怖いな、よく確認しておこう。
…疲労がマズいな、水分を補給しておこう。俺も《冷房》が欲しいぞ…。

前に隧道を進んだ所も《闇》に覆われたいたが、
その時は漆黒の壁の部屋から先が隠されるようにかけられていたな。

《鷹目》のサングラスで建物のところまで見通せないか試してみよう。
木賃宿のような何かの神殿だろうか、それとも…?

隧道の時は《闇》を見通すことができなかったが、
黒い霧か…《闇》は引き伸ばしたら薄くなる魔法だったかな。
霧の中もサングラスで一通り眺めてみよう。
これも何か隠すために掛けられているのかもしれない。


ELIZA

例の足跡はまだこの先に続いているようだ。
(キエヅの視覚判定(目標値16) [3D6] (3)(5)(1)=(9))
《鷹目》で建物のほうを見ると、それが壮麗な神殿建築であることが分かった。
装飾からして、非常に大きなティウ神殿のようだ。
…ここから《鷹目》で見てこう見えるということは、あそこまで3カイリはあるな。

念のため、黒い霧のほうも見てみる。
どうも、地面から4へクスまでのところに留まっているようだが、その周辺部分が怪しく動いている。
(キエヅの視覚−10判定(目標値6) [3D6] (5)(5)(2)=(12))
2カイリほども離れていてはこれ以上分からないので、確認をしながら慎重に距離を詰めていく。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (1)(6)(5)=(12))
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (6)(3)(1)=(10))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (1)(5)(4)=(10))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (5)(6)(2)=(13))

…しまった、黒い霧のように見えたものは羽虫の大群だ!
この距離では種類は分からないが、あの大きさは数百万匹、否、数千万匹の規模だろう。
群れとの距離は1000へクスほどしかなく、しかも群れはこちらに向かってまっすぐ進んできている!
今いる場所は下り坂が終わって、緩やかな上り坂となっている谷底だ。
どちらに行くにせよ坂を上らなければならない。
…どうするか!

追伸:キエヅは暑さでさらに1点(合計6点)疲労しています。


MIKE

ぐっ…変な霧だとは思っていたが、一番厄介な正体だ。

荷物に何とかなる物はないか…
虫の大群に効くものは、無い。テントでは、羽虫に入り込まれるだろう。
食料をばら撒く…いやあまり意味があるとは思えない。
「…だめだ、やり過ごせるとは思えない。…逃げるしかないだろう…」

ポーラやティナにも何か打開策は無いかを尋ねて、無ければ逃げよう。
どこへ逃げるかだが、虫の正体がわからない以上、
突っ切るよりは木賃宿の方へ戻ったほうが賢明だろう…。
ポーラは飛んで逃げられるだろうが、我々は走るしかない…
ティナが走れる距離と速度を聞いておこう。
私もそんなに早くは無いが、持久力はある方だろう。
追いつかれる前にどこかへ逃げ込まねば…どこへ逃げ込むかは走りながら相談しよう。
木賃宿に逃げ込んだところで、なんともならないかもしれないのが恐ろしい…。


ELIZA

「…え?
わわゎ、逃げないと!」
「ちょっとそれを貸しなさい。
…よくあれがそうだと分かったわね。
とにかく、さっき装備を確認した時には虫の群れを撃退できるような装備は誰も持っていなかった。
ここから見てあの大きさじゃ、どこかに逃げ込むしかないわね。」

2人に話すと、共に慌て始めた。
そうか、《鷹目》で見ていたから分かったのであり、肉眼では識別できないのだ。
すると《鷹目》で見ていないと気づいたのは100へクスまで近づいたとき…
変なことを考えないでとにかく逃げないと。

(ポーラの<飛行>判定(目標値16) [3D6] (6)(6)(5)=(17))
「…飛べない、なぜ!?」

ポーラの声が聞こえたが、自分にも応答しているだけの余裕はない。
木賃宿までは歩いて1時間半、疲労も考えて速度を控えて走る。
少しして、ティナとポーラが脇を抜けていった。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(5)(6)=(16))
(ティナの生命力判定(目標値26) [3D6] (1)(1)(5)=(7))

(注:ティナは獣化したので、生命力が倍増しています。)

(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (2)(6)(6)=(14))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(2)(2)=(9))
(ティナの生命力判定(目標値26) [3D6] (4)(5)(1)=(10))
(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (6)(4)(1)=(11))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (5)(2)(4)=(11))
(ティナの生命力判定(目標値26) [3D6] (3)(2)(3)=(8))
(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (1)(2)(1)=(4))
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (6)(2)(2)=(10))
(ティナの生命力判定(目標値26) [3D6] (5)(6)(5)=(16))
(ポーラの生命力判定(目標値15) [3D6] (6)(2)(1)=(9))
…どうも3人の中では自分が速度、持久力共に最も劣っているらしい。
見る間に2人が遠くなる。

(注:キエヅ、ティナ、ポーラの移動力は(全力疾走ボーナスを入れて)それ
ぞれ8、11、10です。)

坂を上り終えたところで後ろを振り返ると、黒い霧が消えていた。
否、今自分の周りを飛んでいる飛蝗のような虫がそうだ。
幸いなことに、途中の草叢に齧り付くことで密度が相当に下がっている。
その代わり、緑の草原は一面真っ黒だ。
これがまたいつ飛び始めるかは分からないので、2人にそれを伝えて歩いて戻る。
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (5)(1)(2)=(8))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (3)(6)(3)=(12))
(キエヅの生命力−2判定(目標値9) [3D6] (4)(1)(3)=(8))

「それでは、いただきます。」

木賃宿に戻って最初にしたことは、ティナの食事だった。
ラミア族が全力で作業をすると非常に消耗するのだ。
預けていた食料を取り出し、必死でかぶりついている。

「…で、どうする?
今のうちに記録の擦り合わせをするべきだと思うけど。
…実習生のティナが参加できないからこそいいのよ。」
「…キエヅさん、ポーラさん、どうしましょう。
私が食べ終わるのが昼の4時半頃になりそうなので、それからまっすぐ帰ったとしても銅山の入り口に出るのが昼の6時半になります。
宿に戻る時間とかを考えると、もう引き返してもいい時間だと思うのですが。」
「そうね、でも色々な条件を考えないと。
さっき見た建物までは銅山の入り口から早くて4時間はかかるわ。
この空間にはさらに奥があるみたいだから、どの道これから泊り込みになることは必至だし。」

追伸:キエヅは走ったことで1点、暑さで1点、無荷での行動で2点(合計10点)疲労しています。


MIKE

これからの事もあるし、記録の摺り合わせは済ませておこう。
飛蝗の大群か…追いつかれていたら大変な事になっていたかもしれない。
今思い出すと…恐ろしい。それにしてもどこから湧いて出たんだ?

先に進むにはあれを抜けなくてはならないのか…。
飛蝗ならそれほど上空には来られないかも知れないが…
…そういえば、ポーラはなぜ飛べなかったのだろうか?

先に進む手立てがない以上、戻るしかなさそうだな。
少なくとも飛蝗対策…それも万全な方法で、をちゃんと準備してくる必要がある。

虫が絶対に入ってこれないような防護服などはないだろうか、
あるいは完全に虫除けできる魔法のアイテムなどはないか…
…「羽虫の群れ」対策など考えたことも無かったので、
自分ひとりでは空論のようなものしか浮かんでこない。
二人ともよく相談して何を準備してくるべきかを考えたい。

一跳び40へクスか…それだけあれば確かに突っ切ることができそうだが、
そんな生物いるのだろうか? 何かの機械などの可能性はないだろうか。


ELIZA

記録の擦り合わせをしていくと、ポーラのほうがはるかに良い記録を採っていることが分かってきた。

(注:ここまでの<記録>判定では、ポーラの成功度がキエヅの成功度(失敗
度)を常に上回っています。)

これでは擦りあわせではなく、ただの指導だ。
自分の未熟さが嫌になる。
…しまった、飛蝗に遭った場所の記録を採っていない。
(ティナの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (6)(4)(1)=(11))
(ポーラの<記録>判定(目標値12) [3D6] (3)(3)(4)=(10))
ポーラとティナは、帰るときにあらかじめ記録を採っていたらしい。
(キエヅの<記録>+1判定(目標値13) [3D6] (2)(1)(6)=(9))
とりあえず自分の言葉で書いて、それから擦り合わせをしないと。

「…なんで飛べなかったか?
さあ…慌てていたからじゃないでしょうか。
今は飛べると思いますよ。
(ポーラの<飛行>判定(目標値16) [3D6] (5)(6)(6)=(17))
…何で飛べないの!?
翼が、体を支えてくれない?」

ちょっと雑談のつもりで言ったことだが、実は大変なことが起こっていたらしい。
ポーラは木賃宿の外にでて必死に羽ばたいているが、その体が浮かび上がることはない。
何故だろう…まさかな。

ティナの食事が終わったようだ。
「いつもの」1食分、3アスクづつ食べたのだそうだ。
3人で話し合った結果、一先ず地上に戻ることになった。
ただ、ティナには誕生日の祝いがあり、ポーラには愛玩倶楽部から身を隠す必要がある。
準備ができるのは自分1人だけのようだ。

「まずは「遺物」を売って、資金を確保してください。
現在の所持金では、必要なものは何も買えそうにないので。
…あの「熔接機」は25フェフほどしますから、貰うのならそれも考えてくださいね。」
「必要なのは虫対策よりも暑さ対策ね。
今日みたいにふらふらされたんじゃ、いつか足手まといになるわ。
…それにああいう虫を防げるような隙間のない服を着たら、今よりも早く熱射病で倒れるわよ。」

そうだ、最低でもやっておかなければならないことが3つあった。
ヒガン時計の売却、熱線銃の修理、そして《冷房》の魔化製品の確保だ。
それ以外の「遺物」についてもどうするかを考えないと。
…問題はそれだけではない。

「…あの足跡の主は、まず生物だとは思えないわ。
石灰岩にはっきり残るような足跡をつけるのよ、それほど硬い足を持っている生き物はいないわ。
私はゴーレムか何かだと思うんだけど、分からないことは図書館で調べるべきだと思うわ。」

記録をミワ氏に提出し、今日の分の給料を受け取る。
これでそれなりに余裕ができた。
これからどうするかを考えないとな。
…そうだ、もう1つ気になる「問題」もあったな。

追伸:次はクロノの街で夜にとる行動を宣言してください。
特に何もなければ、宿で夕食(1500ボロ)を摂ってそのまま夜が明けます。


MIKE

これからはより慎重にならなくてな…今後の調査に専念するためにも、
ティナと2人で調査した分については清算を済ませたほうがすっきりするだろう。

ティナとで行った場所の調査結果は、一通り纏め直しも行ったと思うが、
提出できる状態なら提出しておこう。「遺物」をどうするかについてだが、
「ヒガン時計」と「溶接機」については、《複製》を貰うことにして、
その他の「遺物」は引き受けてもらうということで私は構わないのだが、
今のうちにティナにも確認しておこう。
「溶接機」を貰う代わりに、時計を売ったときの代金は12フェフ1500ボロ分
上乗せして、ティナに渡すという形の分配でいいだろうか。

…そういえば登録を行ったことを、ミワ氏にも報告しておこう。
おそらく《複製》したものを所持する時に必要になっていただろうから、
先にやっただけで問題はないと思うが。

今日行った分の記録は、いろいろと慌ててはいたのだが、提出できたのだろうか。
纏め直しが必要なら、今晩、記憶が鮮明なうちに済ませておこう。
そのような「宿題」が無いのなら、
今すぐ《複製》した「遺物」が手に入るのなら、それを持って南東地域に行こうと思う。
あそこなら今日中にいろいろ済ませられるのではないだろうか。
行くのが私一人なら、いつ「分配」を渡せばいいかをティナに聞いておこう。

ところでポーラが飛べなかったのが気がかりだ。
「追っかけ」の連中に鳥餅がつけられた時の後遺症だろうか?
そのあと飛んだりしてみたかを訊ねてみよう。

「遺跡」へ明日すぐに行くことはできないだろう、ちゃんとした準備が必要だ。
暑さ対策は自分でやるとして、その他の準備もできるのが自分1人なら、
2人に必要と思う準備をしっかり聞いておく必要があるな。
調達できないと命にかかわる可能性もありそうなので責任は重大だ。


ELIZA

「あの…じゃあ何で今朝遅れたんですか?
記録を提出していたんじゃないんですか?
さっき提出したのは何だったのですか?」

暑さで頭が少しおかしくなったようだ。
昨日までに行ったところは全て記録を採り、今朝ミワ氏に提出している。
今日行ったところもついさっき提出した。

「…分配の話ですか。
時計と熔接機についてはそれでいいと思います。
アクセサリはクロノの引き取り価格が3フェフなので渡すべきでしょうが、1200ボロの警棒は私が貰います。
…予備の武器として使い勝手がよさそうですし。」

結局、アクセサリ以外は複製品を受け取ることになった。
とりあえず、ティナに警棒と1フェフ900ボロを渡す。
登録については、うっかり喋ったためにミワ氏の手が止まり、払い戻しがなくなってしまった。

最低限やらなければならないことは終わったので、3人で時計屋に向かう。
売約通り50フェフで時計を売り、内37フェフ1500ボロをティナに渡す。
これだけで今までの何よりも大きい収入になっている。
…遺跡探索は博打のようだと言われるが、確かにその通りだ。
2人はここで帰ると言うので、訊いておきたかったことを訊く。

「…ちょっと貸して。」

ポーラはティナから警防を取ると、頭を叩いてきた。
(キエヅの生命力+2判定(目標値13) [3D6] (5)(6)(5)=(16))

(注:これは部分的に流れた電流に抵抗する生命力判定で、判定に失敗す
ると肉体的な朦朧状態になります。)

大したこと…うわゎ!
何だったんだ、今のは…電撃か!
金属棒の中に圧電素子が詰まっているから軽く叩いただけでも電撃が走るのだ。

「…なるほど、こういう使い方があるんですね。」
「あの、最初に足跡を探索していたときにはちゃんと飛べてたでしょ。
呆けるのもいい加減にしなさい。
あの場所の空気が何故か体を支えてくれないのよ。」

…ん?

「で、探索の準備の話ですが…
前にポーラさんが要らないと言っていた物も結局役に立った訳で、何が必要かということは分かりません。
荷物は軽くしたほうがいいですが、長期間潜っているなら食料は多すぎるということはないと思います。
…私なら、18アスクまではキエヅさんの食料を持っていられます。」
「荷物を分配すると言うのはいい考えね。
私のほうは《隠し金庫》も合わせて84アスクまではいけるわ。
ただ、あの様子だと天幕はまずいらないから、それは置いていった方がいいと思うわ。
この先「遺物」を回収する可能性も考えて荷物には余裕を持たせておかないといけないし。
ああ、あとこれで帳面を買ってきてくれないかな。
安いのでいいから2冊ほど、お釣りは返してね。」
「あ、じゃあ私もお願いします。」

100ボロ硬貨を1枚づつ残して、2人はそれぞれ帰っていった。
さて、次は何をしようか。
…それにしても、辺りの飯屋がうまそうな匂いを出しているな。


MIKE

うむ…暑さでいろいろ呆けていた。
《冷房》の魔化製品を手に入れておいた方が良さそうだ。
この時季に《冷房》が置いてあるかは微妙だが、
そうなると「快適玉」を買うしかないかもしれない。

銃の修理はお金が余ったらにしておこう。
今回、頼めなかったら、ハヤテには頼めなくなりそうだが仕方がないな。

結構いい時間なので店が閉まるかもしれない、
その前に魔化製品と、ついでに帳面も探しておこう。
飯屋はその後にでも寄ろうと思うのだが、…腹具合はどうだろう。


ELIZA

「今の時期《冷房》は取り扱っておりません。
…《日傘》ですか、残念ながら現在切らしております。
…真に申し訳ありませんが、「快適玉」も売り切れています。
鉄道が使えず仕入れができないので、全般に品薄になっているのです。」

近くで見つけた魔化製品屋では、《冷房》も《日傘》も「快適玉」も見つけることができなかった。
帳面を売っているのは文具屋だろうが、この辺りには一軒もないようだ。
仕方がないので、火薬ギルドに行きハヤテに修理を頼む。
ちょうど仕事が空いていたようで、明後日中には修理すると言ってくれた。
…ここにあるのは何だ?

「これですか、12番径用の「ざら」です。
普通の散弾は「がん」というのですが、それよりもさらに細かい弾が詰まっています。
致傷力の低い弾が大量に出るので、競技や害虫の駆除などに使いますね。
…値段ですか、1発600ボロです。
そういえばキエヅさんはレマントン使いでしたね、あなたの銃でも使えますよ。」

火薬ギルドでの用事を済ませて外に出ると結構な時間だ。
宿に戻ってからの食事もなんなので、近くの店に入る。
すぐに中の人に何か話しかけられたが、<イグルス語>なので意味が分からない。

「…なんだ、外人か。
まあ飲め飲め、まずは飲んでからだ。
…俺のおごりが飲めねえってのか?」

<日本語>で話してくれたので分かったが、ちょっとまずいことになっているかもしれない。
店の中は鰻の寝床のようで、席は長机を挟んで主人と向かい合う形になっている。
店は居酒屋らしく、客のほぼ全員が出来上がっている。
品書きを見ると、「注文に応じ大抵の物はできます。」と書いてある。
…当座の問題は、目の前の椰子酒だな。


MIKE

酒か…こんなところで寝るわけにはいかないぞ、
お金をそれなりに持っているので、寝ている間に取られたりしたら事だ。

「乾杯」とだけ言って、杯を持ち上げて飲む振りだけするか。
「すきっ腹にはきついな…まずは飯を、大盛りで。」
うまそうな匂いはどれだろう。
他の客が頼んでいてうまそうなのを注文しようか。
「それにしても地震で大変ですね、さっき店で買い物しようとしたら
 鉄道が使えずに仕入れができないと、言われましてね…」
別の話題で煙に巻こう…。

相手が絡み酒だと困るのだが。どうしてもとなったら、下手にでるのが得策かな。
「全くもってすまん、恥ずかしながら、……実は下戸なんだ。」と大げさな身振りで言うか。


ELIZA

(客の反応判定(修正±0) [3D6] (4)(4)(5)=(13))
「なんだなんだ、しけてんなぁ。
これはな、こうぐいぃっつと…」

酒に少しだけ口をつけたところで相手が杯を押し込んできた。
一気に流れ込んだ酒で噎せる。
…これは相当にきつい酒だ。
(キエヅの酔いを決める判定 [1D6] (4)=(4))

(注:本来は1D3の判定ですが、1D6を代わりに使っています。また、空腹
などの条件を考慮し、+2の修正を加えて酔いの結果を4(意志−2)としま
した。)

「すまんすまん。
…はぁ? 「まずわ飯大盛り」!?
本気か、あれは1升以上あるぞ!」
「…この注文だけは取り消せませんよ。
たくさんの具材と共に炒めあげた「まずわ飯」、当店自慢の逸品です。
大盛りは米1升使ってたったの2フェフ。
…1人で1時間以内に全て食べられれば無料ですが。」

(注:ゲーム的には、生命力判定を2回行い、その成功度の和が5以上にな
れば時間内に完食できることにしてあります。)

何か変なことになってきた。
話によると、この店の名前は「まずわ」といい、「まずわ〜」という料理が他にも色々とあるのだそうだ。
…そうこうしているうちに出てきたぞ。
あの直径2’の黄色い半球が「まずわ飯大盛り」か。

(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (2)(5)(4)=(11))
…それにしてもこれは多い。
この調子では、全体の半分も食べることができない。

「…おやじ、氷茶1杯。
あんた、これを飲んでがんばりな。
…俺のおごりだ。」

冷たいお茶を飲んで一息つき、また黄色い山に向かう。
(キエヅの生命力判定(目標値11) [3D6] (3)(1)(2)=(6))
…これならいける!

「あと5秒前、4、3、2、1…」
「おぉーっ、完食しやがった!」
「…負けました、この分は無料です。」

いつの間にか周りに他の客が集まって拍手をしていた。
どうも自分は客たちに気に入られたらしい。

(注:ゲーム的には、先ほどの反応の結果が+3されます。)

もう何も食べる気はしないので、腹が落ち着くまで話をして過ごす。

「…ん、夕刊見てないのか?
鉄道の修理は今日で終わり、明日は開通式だぞ。
今品切れになっていても、3日後には大抵揃っているさ。」
「帳面なら駅横の「ふみそなえ」が安いぞ。
6冊で150ボロだったかな。
…そうそう、「やまねこ」の裏だ。」
「ところであんたの宿はどこなんだ?
…あそこはあまりお勧めできんな。
夜遅くまでやっている代わりに、飯も風呂もとにかく高い。」

追記:セッション6日目の行動で、<ナバン連邦語/ドワーフ><生存/砂漠><行軍>は8時間、<ランニング><社交><記録><批評><ナナ語><探索><日本語>は4時間分学習されます。
(これにより、<生存/砂漠>の技能なし値は知力−3になります。)


セッション7日目

ELIZA

夕べ早く寝たこともあり、目が覚めたのは朝の1時だった。
まだ辺りは薄暗い。
幸い、二日酔いも胃のもたれもないようだ。

さて、やらなければならないことはいくつもある。
まずはどうしようか。
…昨日の話もあったな。


MIKE

今日は朝に買い物を済ませて、図書館に行こう。

駅の方へ行ってみようか、駅横の「ふみそなえ」だったな。
自分の分の帳面もそろそろ無くなりそうだし、補充しておかないとな…。

宿の予約は明日までだったな…「お勧めできない」のなら、
変えるのも悪くはないかもしれない、今日の朝食の味をみて考えようか…。
風呂は頼むとして、夕食は…確かに高いな、今日は頼むのはやめておくか。
駅前ならば宿も調べられるかもしれない。

調べることがいろいろあるな。図書館についたら、
まずは石灰岩に足跡を残したゴーレムについて文献をあたってみよう。
神託所の素材についてだが、この町であれだけ目立つ施設なので、
誰かが論文にまとめていてもおかしくはないかもしれない。
…先に要旨集でも当たってみるか。無ければ自分で計算してみるか。
ポーラが飛べなかったことも気になるな。
魔法が原因だとお手上げだが、まずは物理的に原因を考えてみよう。


ELIZA

朝食は熱い珈琲一杯と大き目の惣菜パンが1個だった。
味はともかく、これだけで600ボロは明らかに高いだろう。

食事を終えてから駅前に出てみたが、「ふみそなえ」はまだ開いていなかった。
仕方がないので先に宿について調べる。
(キエヅの<調査>+1判定(目標値12) [3D6] (1)(4)(5)=(10))
…どうも素泊まりするだけならどこもほぼ同じ値段のようだ。
ただ、食事や風呂を今の宿の半額で提供しているところもある。
そういうところは、少なくとも前日までに予約を入れておかなければいけないのだが。
荷物のことも考えると、予約するなら今日だ。

「ふみそなえ」が開店したようなので、帳面を買いに向かう。
倉庫を少し改造したような感じで、寂しい感じの店だ。
品物の文具はどれも非常に安いが、どれもばらでは売っていない。
鉄道で大量に仕入れた品物をそのまま纏め売りすることで安くしているのだろう。
後のことを考え、50ボロ硬貨をお釣りにもらうように帳面の6冊纏めを買う。

昼にまではまだまだ時間があるので、図書館に向かう。

(キエヅの<調査>+1判定(目標値12) [3D6] (4)(5)(1)=(10))
…資料によると、ゴーレムは一般的に粘土、肉、石、青銅、鉄、水晶と塩のいづれかの素材で作られるのだそうだ。
ただし、どんな素材でもゴーレムを作ることはできるらしい。
また、ゴーレムの能力はその素材の特質によって決まるという。
これが正しいなら、足跡の主がゴーレムだとしても問題はない。
その場合、ゴーレムの素材は密度が2.7タン/立方へクス、ヤング率が数百ギガパスカルになる。
…そんな素材、存在するか?

(キエヅの<調査>+1判定(目標値12) [3D6] (6)(6)(3)=(15))
要旨集も探してみたが、借りられているのか別の場所に紛れてしまったのか見つからなかった。
自分の計算は間違っていないと思うので、後は塔の素材の密度さえ分かればいいのだが…
そういえば、「漆黒の部屋」の素材と神託所の塔の素材はよく似ていたな…

ポーラが飛べなかった原因についても考えてみる。
(キエヅの<物理学/TL6>+1判定(目標値14) [3D6] (3)(5)(5)=(13))
通常、揚力は周囲の流体の密度に比例するはずだ。
有翼民は物理的にはぎりぎりのところで空を飛んでいるので、周囲の空気の密度が下がれば有翼民は飛べなくなる。
空気の密度を下げる要因…温度は違う、現に夏でも有翼民は空を飛べる。
もっと劇的に空気の密度を下げるもの…水素?
そういえば、この近くに水素と沼気の瓦斯田があるという話だったな。
そこと「あの空間」が繋がったとすれば…
あそこで普通に呼吸ができたということは、酸素もそれなりに含まれているわけで…

図書館を出たのは、昼の少し前だった。
鉄道の開通式があるのだったな、人が駅のほうに集まっていく。
あれは…イライザだ!

「こんにちは。
…これから開通式に向かうところです。
…これですか?
アージェントの羽で作った外套で、冬は暖かく夏は涼しいという優れものです。」

「いいこと」が幾つも天から降ってきたようだ。
…後はこれらをどう生かすか、だな。

追記:昼食を(宿に)頼んだのか頼んでいないのかはっきりしてください。


MIKE

図書館から歩きながら、先ほどの結論について考えてみよう。

ヤング率数百ギガパスカルか…
そんな素材は、信託所の塔の素材くらいしか思い浮かばないが…。
漆黒の壁か…確か銃弾が弾かれるほど硬かったな…
近くに地震の断層が走っていたはずだが、漆黒の壁はどうなっていただろう…。

あの場所では呼吸はできたが、水素や沼気がもれているのなら、
下手をすると酸欠になる可能性もないとは言い切れない、
非常時の呼吸用の道具も念のため準備しておいたほうがいいかもしれない。

思ったより早く調べ物は済んだな…。
イライザに開通式をご一緒させてもらえるか頼んでみよう。
せっかくだからいくつか相談にものってもらいたい。

彼女に「快適玉」の代わりになりそうなコートはないかを聞いてみよう。
あれば《冷房》だけでもいいのだが…。
訳を聞かれたら、
「鉱山が意外と暑いので、鎧の上から着られる涼しい服が欲しい」
ことを話すか。

宿も、この際、いい所があれば移ってしまおうかと思う。
お勧めの宿を知らないかも聞いてみよう。
荷物をちゃんと預かってくれる事が絶対条件だが、
比較的遅くまでやっていて図書館の近くがいいのだが、あるだろうか?

追記:5日目を基準に決めたので、昼食は頼んでいません。


ELIZA

ちょっと待った、神託所の塔のヤング率は有効数字1桁で30テラパスカルだ。
桁を2つも間違えるとは、呆けるのもいい加減にしよう。

開通式は昼の始まりに開始された。
遠くでミワ氏が何かを喋っている。
周りはすごい人だかりだが、自分とイライザは頭一つ分背が高いので特に困らない。
ロル族に生まれてよかった。

式からの帰り道にイライザと話す。

「…そうですね。
アージェントの羽で作った外套なら同じような効果が得られますよ。
物理的に熱を遮断するだけなので「快適玉」ほど有効ではありませんが。
確か私の店に紳士物の在庫があったはずです。
ところで、一緒にご飯でも食べませんか?
…宿の話とか、込み入ったことは後で話しましょう。」

またとない絶好の機会だ。
クロノで知っている食べ物屋と言えば…
マイヤの料亭、やまねこ、ヨウ はいろ、まずわ、ぐらいか。


MIKE

そんな素材、存在するか?…とも思ったが、
数百ギガパスカル程度ならそれほど非常識な値でもなかったな。
該当する物質が無いか、後でもう一度検索してみよう。

食べ物屋か。私が知っている店はどれも微妙かもしれない。
「やまねこ」はおととい一緒に行ったし、「ヨウ はいろ」は和菓子屋だったな。
「まずわ」は込み入った話をするのには適していなさそうだ。
「マイヤの料亭」は堅苦しくて大変そうだ。

せっかくなのでイライザにお店を紹介してもらおう。
「やまねこ」にまた行くのならそれでもいいし、新しいお店に行くのもいいだろうし…。


ELIZA

イライザが連れて行ってくれた看板には「居酒屋 ぐらいか」と書いてあった。
…図書館のすぐ隣ではないか。

「…ここは旅館も兼業しているんですよ。
ここは夜の居酒屋が主なのですが、昼も一品だけで営業しています。」

割り勘ということを承知してもらってから店に入る。
料理が出てくるまで夜の品書きを見てみたが、1000ボロあれば一通りの食事ができそうだ。
…酒を一切注文しなければ、の話だが。

「…はい、おまち。
今日は熟れ鮨と昆布巻だよ。」

(キエヅの<礼儀作法>+4判定(目標値13) [3D6] (1)(4)(3)=(8))
出てきた弁当は非常に美味しかった。
これで650ボロなら確かに安い。
…そうだ、やっておかなければならないことがあった。

「…図書館の近くで、遅くまでやっていてかつ安い、というのはここぐらいしかないわね。
確かここの宿の門限は夜の7時で、基本は部屋と風呂で一泊800ボロ、2食つけて2000ボロのはず。
あらかじめ予定を全て決めて前日までに予約しておかないといけないけど。」
(店主の反応判定(修正±0) [3D6] (2)(3)(6)=(11))
「よく覚えてますね、その通りですが。」
「…アージェントの外套?
紳士物の在庫はどうなってたっけ…
今は4フェフのと10フェフのが1着づつしかありませんね。
明後日になれば仕入れが届くはずなので品揃えはぐっと増えるのですが。
…まあ慌てずに、私の店でゆっくり決めてください。」

食事を終え、別々に支払いを済ませる。
さて、頼むものは頼んで、払うものは払わないと。
…「ざら」はどうしようか?


MIKE

夜の七時なら問題は無いだろう。
明後日…いや、明々後日だった…から
1節気分の部屋と風呂を予約させてもらおう。
お金がそれほどあるわけでも無いので、食事は付けずにおく。

いつ調査に行ってるか分からないので、宿に泊まるとは限らないのだが、
それで了承してもらえるなら予約しようと思う。

いくらなんでも明後日には遺跡に行っていそうだな…
機能が十分なものなら4フェフのコートを買わせてもらおうと思う。

「ざら」は、明日「熱線銃」を受け取るときに買おうかとも思ったが、
明日遺跡に行くことになるかもしれないので、後で5発ほど買いに行こうと思う。
二度手間になってしまうが…。


ELIZA

3日前ということもあり、予約は実にあっさりと済んだ。
事情を話すと相手も心得たらしく、契約日に荷物を移動させられないならこちらで運び込む、と言ってくれた。

宿を確保したのでイライザと店に向かう。
例の外套を見ると、重大な問題に気がついた。
4フェフのほうは全体が金属光沢を放っているので、《持続陽光》の下では非常に目立つ。
(キエヅの<批評>判定(目標値12) [3D6] (1)(2)(3)=(6))
若干趣味も悪いようだが、これは値段相応だ。
10フェフのほうはそれほど目立たず、趣味もいいのだが…
見た目はともかく、機能は問題ないので4フェフのほうを買うことにした。

火薬ギルドに向かい、ざら弾を買う。
出てきたところで時計を見るとまだ昼の3時だ。
…これからどうしよう?

追伸:この「アージェントの外套」は、レーザーや音波の攻撃に対してのみ受動防御1点、防護点1点で重量10アスクの鎧として扱います。
受動防御、防護点ともに下の鎧と重なりますが、クロークとは併用できないので注意してください。
また、この外套はリフレックと同様、暑いときには体感温度を6℃引き下げ、寒さに抵抗する判定に+1のボーナスを与えます。


MIKE

一応これで準備はできたな。
「何者か」が潜んでいる中で目立つ外套は少し怖いといえば怖いが…。

もう一度調べ物をしにいこう。
ゴーレムの素材を便覧で探してみようと思う。

折角なので、硫黄の物性なども調べておこう。
銅鉱石や銀貨を還元するのにどれ位のエネルギーがかかるのかや、
硫黄の工学的な生成法なども調べておこう。
クロノではどこが作っているのだろうか?


ELIZA

図書館に向かい、金属便覧をあたってみる。
(キエヅの<調査>+1判定(目標値12) [3D6] (6)(1)(4)=(11))
…密度はアルミニウム以外考えられないな。
問題は、アルミニウムのヤング率が70ギガパスカル程度しかないことだ。
…待てよ、《聖土》から《土を石》でアルミニウムを作ればヤング率は3倍になる。
そこに《物質強化》をかければさらに倍で合計6倍だ。
ヤング率が420ギガパスカルもあれば条件としては十分だ。
…あの足跡の主は、そんな奇矯な物質でできているのか。

(キエヅの<調査>+1判定(目標値12) [3D6] (1)(1)(5)=(7))
硫黄について調べると、色々と興味深いことが分かった。
単体の硫黄を得る方法は基本的に3つ、採取と魔法と化学反応だ。
採取は火山帯などで自然に析出した自然硫黄を集める、最も原始的な方法だ。
魔法では大規模な生産はできないが、小さな対象から硫黄を取り除くときにはよく使われている。
化学反応は、普通硫化鉱に酸を作用させて硫化水素を取り出し、その一部を燃焼させて造った二酸化硫黄を残りの硫化水素に混ぜる方法の事を指すらしい。
最も大規模な生産が可能で、かつ必要な原料は銅の精錬においての副産物なので、硫化鉱山が近くにあれば費用はほとんどかからない。
クロノでも、地震の前までは銅の精錬所の隣で硫黄製造工場が稼動していたらしい。
ともかく、我々と同等以上の技術があれば硫黄の単離は簡単だ。

図書館から出ると、もうあたりはかなり暗い。
これは夕食をどこかで採って宿に帰るぐらいしかできないな。
…どこで食べようか。

注:ここでは書いていませんが、硫黄とその化合物の性質についても色々調べられています。
(実際に必要になった時点で情報を渡します。)
また、以前クロノ銅山について調べたときに、クロノ銅山の銅鉱は輝銅鉱(Cu2S)だということは分かっています。
(本来は黒鉱などの可能性のほうが高いと思われますが、シナリオの都合でこうなっています。)
なお、特に行きたい場所がなければ、そのまま日が変わります。
その場合、夕食代は(2D6+6)×100ボロ使うことになります。


MIKE

酸欠にならないための準備をしていなかったな、
…食事は適当に済ませて探しにいくか。
(夕食代の決定((2D6+6)×100ボロ) [2D6] (1)(5)=(6))
《空気作成》の魔化製品がベストだが、3人分の空気を作成できるだけのものが買えるだろうか。

宿に帰ったら荷造りをせねばな…
テントを出して代わりに保存食を入れよう。
クロークを置いて代わりに外套を着ていこう、こちらの方が少し軽いな。
次の調査は長くなるかもしれない…
リュックの余りに限界までベーコンとクラッカーを等量ずつ詰めておくか。


ELIZA

夕食の後で魔化製品の店に行ったが、既に閉店していた。
(キエヅの<地域知識/クロノ>判定(目標値10) [3D6] (6)(2)(5)=(13))
まだ営業している店があるのかも知れないが、少なくとも自分は知らない。
仕方がないので、宿に帰ることにした。

追伸:今日は、間食でベーコンを6アスク、クラッカーを3アスク消費しています。
また、セッション6日目の行動で<調査>は8時間、<物理学><日本語><地域知識/ナバン連邦><ナバン連邦語/ドワーフ><地域知識/イグルス><地域知識/クロノ><礼儀作法>は4時間分学習されます。


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