新しい魔法の応用その2


最新更新日:2003年8月4日(水)

TL5以上の世界では、ほとんどの品物が大量生産されて安く手に入ります。
しかし、GURPSでは(ルールを変えない限り)マジックアイテムは「手作り」
するしかないので、大量に作ることができず、(その他のものに比べて)高く
ついてしまいます。しかし、以下のような方法を用いれば、ルールを変える
ことなく、大量にマジックアイテムを作ることができます。

まず、特定の魔化を専門に行う「工場」を準備します。「工場」の中にはベルト
コンベアを置き、魔化の準備と魔化が流れ作業で行えるようにします。ここで、
魔化の準備を行う場所は、魔化を行う場所から10ヘクス以上離し、魔化を
行う場所が見えないようにしておかねばなりません。
そして、ベルトコンベアを動かして魔化を行います。このとき、魔化の準備を
行う人は、全員が心から魔化を手伝いたいと望んでいなければなりません。
こうすることで、魔化の準備をしている人は、「観衆」とみなされ、1人につき
1点のエネルギーを(ただし100点まで)魔化の儀式に供給します。ここで、
オリンピックの聖火リレーなどの儀式を考えればわかるように、儀式に参加
する人は、自分の役割がまわってこない間は何をするのも自由です。そのた
め「観衆」は、次々に魔化の準備をすることができるのです。これは魔化を
行う魔術師も同様です。これにより、消費エネルギーが100点以下の魔化
の場合は誰も疲労することなくたてつづけに魔化を行うことができます。ま
た、魔化の儀式にかかる時間は消費エネルギーだけに依存するので、魔
化の準備をする人が多ければ多いほどたくさんの魔化を行うことができま
す。もっと大きなエネルギーを必要とする魔化を行う場合は、魔化を行う魔
術師(たち)がパワーストーンや(マナが濃密以上ならば)自分の体力、(《魔
法の杖》を魔化した投げ縄などでつなぐことにより)《体力供与》を用いたり、
十分なエネルギーと《動力消費》を用いてエネルギーを供給します。(《動力
消費》による疲労は魔化に使うものとは別のパワーストーンに肩代わりさせ
ることができます。)
ここで、魔化を行う魔術師は1ターンには1回しか呪文をかけることはできな
いので、魔化の準備をする人は、通常その魔化を「手軽で危なく」行う時間を
E(時間)とすれば、(3600E−1)人まで使うことができます。

注意:このやり方は、(効率を上げようとすると)非常に人手がかかります。
そのため、(常識から考えて)最も効率のいい魔化の工場は、Eの合計が
町の人口の5万分の1(小数点以下端数切り捨て)を超えることはできま
せん。また、Eが3以上の魔化を行う工場では、ほぼ間違いなく《動力消
費》を用いるので、常時(36E−72)(MW)のエネルギーを供給できる設
備が必要となります。そして、魔化に使われる材料や宝石の価格は、その
他の物価がどうなろうと変わりません。(一般的なTL5の世界では、人々
の収入や物価が($で考えると)10分の1から75分の1になっていること
に気をつけてください。)

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